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生きる

夢を見ていた

それは儚い夢だった

夢を描いた

それは多分あまりにもちっぽけな夢だった


過去から押し寄せる追憶の念に

背中から押しつぶされそうになりながら

それでもまだ前へ踏み出そうとする

その背中を後押しし

パワーと勇気を与えてくれる

そんな夢の欠片たちだった


暗闇に呆然と立ち竦み

ただ今を嘆き悔やむより

もっと先へ進むことを教えてくれ

夢の力に助けられてここまで来た


他人から見たら蔑まれ様と

例え同情され様と 

寧ろ軽蔑され様と

それは本当に微かであっても

まごう事無い確かな前進だった


それなのに

夢を潰そうとする力が渦巻いている

見えない悪意があちこちに

壁の様に張り巡らされ

その衝撃に耐えきれず

思わず一度は膝を着いてしまった


たとえ寝たきりになっても

生きることを諦めない

この世の全てから遮断されても

無音の空間に浮遊しようとも

まだまだ生きる希望を捨てはしない

決して自分を見捨てることは無い


何故ならば それは

ぎりぎりまで闘う自分が愛おしくて

切ないくらい 生きることが好きだから


もしもこの先 

耐えられない苦痛から自分を解放する時が来たら

この世への未練は多々あっても

その未練さえもきっと

愛しさの花束に変えて天に贈ろう

苦痛と後悔に切り刻まれた日々さえも

数多の塵となり

この魂と共に空へと舞いあがれ
by _kyo_kyo | 2012-03-09 04:18 | | Trackback
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