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心は輝いているのか

突き抜けるような寒い風に

ぐっと背中押された

降り止まぬ大粒の雨が

傘の上で唄う


インチキじゃない自分に出会いたくって

ひとつの道を進んだけれど

何処までも続く道のりに挫けそうになり

この手も指も もうあの頃のように綺麗じゃない

綺麗なんかじゃない


それならば心は 

透き通ったオパールの様に輝いているのか

心は 穢れなく美しいままか

私の心は ひび割れてはいないか


幾多の経験と共に手に入れたものは

知恵と忍耐

そして狡猾と 無数の傷痕


人はよく 過去を振り返り 

こんな筈じゃなかったとか

もう一度人生をやり直せたならばと呟くけれど

それはきっと自分への言い訳と甘え

そうやって言い訳を繰り返しながら

夢想の中で今の自分を慰めている


けれどきっとまだ遅くはないんだ

どれだけ時が経とうと

どれだけ想い描いた自分と

今の自分に隔たりがあろうと

汚れた指にもきらり輝く指輪がある

自分だけのスペシャルがきっとあるのだから

そう思えばこの掌のひび割れた

傷のひとつひとつですら愛おしい


どんな自分でも受け入れて

そうしてもう一度進み出す勇気を蓄えよう

前を指す指に輝くのは

誰もが持つ 

特別な力を秘めた光
by _kyo_kyo | 2012-03-28 03:12 | | Trackback
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