君のぬくもり抱えて、
ほんわりと穏やかに、そのままずうっと眠り続けたいなあ
君の目は丸くて悲しげで、寂しそうに私を見上げる
抱き上げると、そおっと体を私の顔にまで持ち上げようとして、
それから手をぐいっと伸ばしてきて、
ちょこっとだけ爪を出して私の唇に触れようとする
口に触ったらだめって言っても全然やめない
似た者同士かな、って言っても分んないよね
おばかで、とろくって、それでもって、やっぱりおばかさん
大雪の日に雪の中にぽんと放り投げたら、驚くどころか喜んじゃって、
そのままずっと遊びたいって、どんどんもぐってしまったね
掘り出すのが大変で焦っちゃった
あれ以来、雪で遊びたいって煩くて参ったっけ
君って本当は猫じゃなくって犬なんじゃない?
他の子は寒いってダッシュで帰って来るのに、
やっぱりなんか変だなあ
そういえば、南瓜も大根の煮物も食べるんで参ったっけ
君のせいで、晩御飯のおかず、一品ダメにされちゃったよ
何を怒っても、なんで?って顔して全然分ってないし
怒るのが終いにばからしくなっちゃった
頭撫でるとゴロゴロ喜ぶのに、
喉をなでると、なんでって、迷惑そうに逃げ出そうとするしね
いつまでもおばかなままの君で良いからね、
何があっても心配しなくて大丈夫だよ
ずうっとこのまま、そばにいるね
頭、撫でていてあげようね