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雨音が耳を打ち

雨音の耳を打つリズムに包まれて

気だるい眠気が少しずつ覚めてゆく


誰もいない夜の静かな空間に

絶え間なく滴り落ちる天上からの滴

強く弱く、絶えることなく打ち続け

ただ私を包み込む


例え私が鋭利なナイフだとしても

刃先の血は滴る雨に打たれ

きれいに洗い流されるだろう

そうして誰も私を傷つけることは出来ず

責めることすら出来ない

そうして私はもう二度とうずくまる必要もない


雨音以外物音のしない、真っ暗な夜に包まれ

天空いっぱいの雨音に全身を打たれ続けながら

孤独でもけっして孤独ではない夜の中にいる
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by _kyo_kyo | 2004-10-31 15:38 | | Comments(0)

静かな夜

穏やかな夜

雨音に打たれながら

心がすうっと落ち着いていく


雨音は心に沁み

屋根を打ち、軒を伝い、溝へ滴り

交わすことのない会話が

どこからともなく、くぐもって耳を打つ


そのまま闇の中に佇む木々を濡らし

葉の間で休む小鳥の翼を濡らし

蟻の巣へも流れ落ちる


ひとしきり寒さが募り

心が冴え冴えと冷え切っていくと

その凍えた隙間を

雨音はいつまでも追いかけて来る
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by _kyo_kyo | 2004-10-31 15:33 | | Comments(0)

なみだ

冷たい季節に、心がすこしだけかじかむ

喜びと、悲しみは紙一重

優しさと、苦しみはうらはら

穏やかな涙、温かな涙

まつげを濡らし、指で拭われる水滴

指の傷に沁みて痛い

唇に含む指は涙でしょっぱくて

その塩辛さに

また新たな涙が

身の内から沸き上がるように

目蓋を熱く潤している
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by _kyo_kyo | 2004-10-29 15:32 | | Comments(0)

星空

この空は、新潟の人達の空と繋がる空だ。

どんな思いでいるだろう・・・

みんな、負けないでと願いながらも、

わが身に起きないと、

何も動かないでいる自分が歯がゆい。


星よ星、せめてみんなが笑顔に戻れるように、

絶望に駆られる寒い夜でも、きっと希望が持てるように、

遠くからひそやかに照らしていてあげて、

ずっと見守っていてあげて。


「明日はわが身...」

そう呟く、それこそが本当の真実。

人間であることの限りないエゴなのだけれど・・・
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by _kyo_kyo | 2004-10-25 15:31 | | Comments(0)

なぜ

人はみな苦しむの、

心はどれだけ血を吐いても、

やがていつかは忘れ、穏やかな心に戻るよ・・・

思い出は忘却の中で砂に還る・・・


私は砂、先を行く人の踏み台、在り得ないもの、

迷える人の指針であり、灯台。

でももう廃れ行く明かり・・・


苦い過去は、振り返らない。

思い出の化石の中で、

そっと、そっと・・・風化していく。

息を潜めて、みんなが私を忘れるまで。


ねえ、私はまだここにいてもいいのですか・・・

誰とも無く聞いてみる・・・

心の声は・・・答えてはくれないのだけれど・・・
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by _kyo_kyo | 2004-10-24 11:43 | | Comments(9)

ダイス

疲れた時は、ゆっくり休めば良い。

みんなに、いっぱい迷惑を掛け続けて、心配掛けて、

それでも、まだまだ迷惑を掛け続けている自分がいる。


ある時は、消えた方が良いかなと思い、

ある時は、愚痴でいっぱいの自分がいて、

そして、すごく自分を軽蔑する自分もいる。


自分の道を見失い、途方に暮れ、

でも、やはりじたばた見苦しい自分に出くわす。

自分は悪くないと思い込んで、

どこかで、ステンと転んでおかしな具合になる。


もっと素直になりたいのに、どうしても照れてしまう・・・

疑心暗鬼でおかしくなっていくと・・・

どんどんと疑いばかりが一人で走り始める・・・


嫌な嫌な自分が顔を出そうとしたら、

心を素に戻すように一呼吸置いて心を空っぽにする。

お水を飲んで、何かを飲み下して心落ち着け、

恥ずかしいのも照れ隠ししてから、

もう一度、振り出しに戻るw


私はダイス。

双六の上をどこまでも、

ころころと転がって行くよ。
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by _kyo_kyo | 2004-10-24 11:42 | | Comments(0)

誰かの一言が

誰かの何気ない一言が

急に私めがけて打ち下ろされると

一瞬の思いがけない不意打ちに

ただじっと立ちすくんでしまう


悪意の無い言葉や

たわいも無い会話

ちょっとふざけた雑談が

まるで重油で覆われた海面のように

その一言で重苦しく垂れ込めて

どす黒い悪意の中に閉じ込められてしまう
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by _kyo_kyo | 2004-10-23 11:41 | | Comments(0)

約束

ささやかな約束、

秋の冷たい風に舞う最後の一葉。

ちぎれて飛ぶな、

壁に絵を、一葉の絵を描いてだまし続けた。

一葉の約束。

ちぎれて飛んで、消えていくかな。

心の中に住まわせた小人達が、

ちぎれた葉っぱを捜してくれるよ。

どこまでも遠く飛んでいっても、

きっと探し出して、渡してくれるよ。

ひとひらの枯葉があれば、それだけでいい。
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by _kyo_kyo | 2004-10-21 11:40 | | Comments(0)

見上げれば

ふうわりと、お空に浮かぶ雲。

白く淡く、優しく流れる。


立ちくらみで、地べたにぺたん。

しゃがみこんで見ている。

明るい、明るい青空に浮かぶ柔らかな雲たち。


手元にはスコップと、水仙の球根。

土のこびりついたがさがさの手。

蚊に刺されて、赤くなった頬が痒い。


鋏でラベンダーの茂みを刈り込みながら、

まだまだ枯れないでと心に願い、

毛虫に、ごめんねと言いながら土に返す。


昨日もいたオレンジの蝶々が、

今日もまたハーブの枝で羽を休めている。

死期が近い・・・羽の動きが緩慢だ。


ゆうるりと、自分の死に場所を探している。

死は、穏やかなほうがよい・・・

私はそっと目をそらす。

君の死に場所だ・・・

優しい自然の力が、君を大地に帰すだろう・・・


奪われた毛虫の命、

ラベンダーの香りの染み込んだ手で、

一瞬で奪われた虫の命。

消えゆくことを儚く想われる蝶の命。


地面にしゃがみこんだままで、

ずっと空を見ている。

流れ行く雲の白さを見ている。
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by _kyo_kyo | 2004-10-18 11:38 | | Comments(0)

気まぐれな心


心うらはら何処へ漂う

知らない町や知ってる町

祭りの音色と優しい笑顔


暑い夏に驚き

秋の虫の声に涙し

冷たい冬を越え

やがて温かな春を迎え

そうして幾年歳を越しただろう

出会いと別れを幾つ重ねただろう


この夏の暑さに思わず笑顔を忘れ

秋の訪れと共に虫の声と月に心を和ませる

柔らかな夜

あたたかな夜

孤独な夜

もう少しで冬になる
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by _kyo_kyo | 2004-10-18 11:37 | | Comments(0)