<   2005年 01月 ( 28 )   > この月の画像一覧

凍える月

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からだ凍え 身に沁みるは夜の海風
月は遥か天空より白き光を落とし
行く手を示すは銀のさざ波ばかり

銀波にゆらめく幾重もの群青が煌いてまばゆい
深き濃紺に心奪われし魚達も囁きを止め
息を潜めて夜空を見上げる

遠き憧れ 白金の月
その姿は 遥か遠く
ただじっと眺める事しか叶わない

月は夜空に包まれて
海の群青に見守られて
一体何を思うだろう

答えはゆらゆら深海の
底に眠る魚の夢の中にまで
一条の光となり
現れてはまた消えて行く

知り合いのえんぞさんのお写真「グランブルーな夜」から、イメージを頂きました。
心より感謝致します。

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by _kyo_kyo | 2005-01-31 17:03 | | Comments(8)

里帰り

余さんが国に一ヶ月帰る。二年ぶりの里帰り。
私は帰国前に会えるのは今日が最後だから、
以前書いた詩を恥ずかしながら、心ばかりの手土産と共に手渡す。
一ヶ月分の寂しさ、あなたの笑顔・・・

余さんとの最後の日に、
韓国のホンさんと三人でいられたのは幸せだ。
「日本の美味しいもの、色々食べて見たいです」
そうメールにあったホンさんの言葉を思いながら、
家族に内緒で和菓子屋さんに走って二人に食べさせたいと和菓子を買う。
和菓子屋さんのものはとっても高い。
迷って、栗の入ったお饅頭と練り切りにする。

練り切りは、梅か、椿か、
可愛いピンクの花の形が、二人にとても喜ばれる。
栗のお饅頭も美味しいとぺろりと食べてくれて、
こっそりと買いに走った甲斐があったと、とても嬉しい。

余さんがいない間は、ホンさんも私も店長とマンツーマンだ。
「お互い、店長に負けないで頑張ろうね!」ホンさんと励ましあう。
「ありがとう・・・カム サ ハム ミダ・・・シェイ シェイ」
ノート片手に、笑いあう。
「また会おうね!」私の帰り際、余さんが声を掛けてくれる。
「kyoさんも、負けないで頑張ってね」ホンさんも厨房から声を掛けてくれる。

こうして、家路について、
今頃、まだ働いている二人を思い出しながら、
少しだけしんみりする。

またきっと会えるよね・・・
私は、ここで頑張ってるからね・・・
何があっても、変わらないからね。

パートで、こんなに素敵な人達に出会えて本当に幸せだ。
どこまで頑張れるか分からないし、
嫌なことも色々目に入って来る。

親しくなった主婦の方は、何人か辞めていかれた。
私は物覚えも人一倍悪いし、仕事も遅いし、ミスも多い。
人員削減をしたがっている店長達の、
真っ先に辞めさせたい候補、とも思う。

それでも、やっぱり幸せだ。
この先、またどんな嫌なことがあったとしても、
こうした出会いがあったこと、それは決して変わらない・・・
みんな若く、純粋で、夢多く、とっても気持ちが綺麗だ。
そんなことが、とても、とても嬉しい。
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by _kyo_kyo | 2005-01-30 04:18 | 雑記 | Comments(8)

包み込み、そうっとすればクリスタル(ほっこりの言葉よりw)

何も持たず、何も求めず、
ただ愚であることを恥とし、
自己主張せず、ただあるがままに、
あるがままの全てを受け入れようとし、
そうして、自分の足でどこまでも出向くことを厭わず、
苦労を苦労と思わず、
苦しみを苦しみとは感じず、
だから愚痴も無く、嘆くことも無く、
けれど、弱い者の間に立った時には、
己を省みず、雄々しく立ち向かおうとする。

そんな人が、本当にこの世にいるのでしょうか・・・

答えはそれぞれの胸の内に、
ひっそり、ひっそり・・・佇んでいる。
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by _kyo_kyo | 2005-01-28 16:04 | 呟き | Comments(10)

いつも思うこと・・・ ~私の詩・・・「十人十色・・・」~ より

十人十色 ・・・

いつも思うこと、
答えは一つではないんだ。

相手を思いやる気持ち、押し付けになってはいないかな・・・

自分で正しいからって、みんながそう思う訳じゃあないんだよ。

曲がってしまった人を蹴散らすのは簡単だけど、
どうしてそうなったのか、一緒に考えてあげる人がいたらもっと良いよね。

言葉は、気持ちが溢れて沸いてくるもの、
バーチャルな世界ではそれは変わって来ているのかも知れないけれど、
それでも、溢れる気持ちがあったら、実のない言葉よりはずうっと良いと思うよ。

ただ、その正しい伝え方を、もっと知っていかないとだめだよね。


全て自分への戒めの言葉の一部です、
上手く表現出来ないけれど、
その時、その時に感じて来たことを
思いつくままに書き出してみました。
少しでも、誰かの心の琴線に触れたら嬉しいです。

TBさせて頂いたゆうきさん、
及び友人達に心より感謝致します。

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by _kyo_kyo | 2005-01-25 13:12 | 呟き | Comments(6)

ウエハースな月・・・

澄んだ夜空に浮かんだ月は、
やっぱりいつものウエハース。
先が欠けていて、齧ったのは私、それとも・・・
高く、遠く、薄く薄く、
君の存在は透けている。
ほうら、向こうの空が青白く透けて光っているよ。

肌に突き刺さる痛いほどの冷気に包まれて、
君はただ寂しいね。
何を追いかけているの、
遠巻きに君を見守る星たち・・・
太陽は君の隣にはいないよ。
分かってるのに、ね。
手に入らないから追いかけていくの?

孤独の月は存在を震わせて、
怒りの行き場もなく、
嘆きの場もなく、
そのまま粉々に砕けそう。

薄い剃刀のようにその身を研ぎ澄まし、
近づく者を傷つけずにはおかない、
哀しい月、孤独な月・・・そして何よりも優しい月。

硬くて薄く、脆いウエハースの月。
ぱりりと齧ったらやはり甘いのだろうか・・・

思わず、一口含んだそのカケラは、
熱を持って一瞬でとろけ、
なぜか、ほろ苦くしょっぱい味だった。
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by _kyo_kyo | 2005-01-23 18:44 | | Comments(4)

クリスタル・パワー

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きらめいて呪文
くるくると光り受けて
穏やかな幸せが届きますように

願いは一つ
誰にも必要とされないと感じる夜
苦しみに体を折り曲げて、のたうつ深い孤独の夜
星の明かりさえ届かない
闇に覆われた地上のこの片隅で
微かな蝋燭の灯りのように、揺らめいている灯りを確かに感じて

蝋燭は今にも消えそうで
ずうっとこのまま孤独だけれど
それでも微かな灯りを放ち続けている

吐き気と闘うその背中を微かにさすり
やり場の無い怒りに悪態をつくなら、その口をそっと塞ぎ
どうしようもない悲しみに涙流すなら、一緒に流れ
やがては必ず燃え尽きてゆく定めの
命の儚さの意味を共に考えよう

私達はガラスの塔に住む、ガラスの住人
透き通った足元を右往左往する人々
足元を見おろすと眩暈が襲う

登りつめないで
脆いガラスの階段をそんなに急がないで
人生は駆け足で逃げては行かないから
どうぞ前へ踏み出したその足を
そうっとそのまま床に戻して
どうかその足を踏み外さないでいて

きらめいて呪文
透き通るクリスタルの光を全身に受けて
悲しみを吸収して
人の痛みを理解して
感じて 悟って
糧にして

そうして感情の渦に飲み込まれないで
あなたはあなたらしく、君は君らしく、
ただ背伸びをせず、自分らしいままの精一杯を輝きたいよ

この人生、どこまで繋がっているのかな
抱えきれない程いっぱいの感情と疑問符を胸に抱きしめて
クリスタルの道を最後まで歩き続けてみたい

安らかな夜がクリスタルの塔を覆いますように
月の光が、優しく照らし続けてくれますように
そうして、柔らかな夢があたりを覆い続けますように

疑問符の音符をそっと小さな声でハミングする
透き通って、きらめいている、クリスタルな一夜
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by _kyo_kyo | 2005-01-22 12:07 | | Comments(4)

二つの月  ~光る雨粒「魔法」&KOKOROの小窓「真昼の月」~より

魔法

同じ月を見ていた互いに知らぬ二人

同じ月を見ていた二つの心

知らぬうちに月を架け橋に

二つの心が歩み寄る


すれ違うあなた

そうやって佇むあなた

顔も知らず

名前も知らない

あなたはだあれ・・・

自然と心がハミングして

訳もないのに微笑がこぼれる


月を浮かべた藍空が

私達に両手を広げている

大きな世界の中の

ちっぽけな私達のふとすれ違う瞬間

時計の針はその一瞬だけ

時を刻むのを躊躇っている


ふと立ち止まる

そんな時間に優しいキスを

訳もなく溢れだす温かな涙を

限りなく惜しみなく

心のままに振り注ごう



                  <2009.6.3 推敲>


れいんどろっぷさんからのTBです。
fortunateさんとの不思議の画像に心惹かれ、言葉を綴らせて頂きました。
優しい気持ちを頂けて、お二人に心から感謝致します。

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by _kyo_kyo | 2005-01-21 20:00 | | Comments(2)

西條八十詩集 より

『書物』

月の夜は
大きな書物、
ひらきゆく
ましろき頁

人、車、
橋の櫛は
美しくならべる活字。

樹がくれの
夜の小鳥は、
ちりぼりて
黒きふり仮名。

しらじらと
ひとりし繰れば、
懐かしく、うれしく、
悲し。

月の夜は
やさしき詩集、
夢のみをかたれる詩集。


『空の羊』

黄金の小鈴を
頸にさげ
唖の羊は
群れ過ぐる。

昨日も今日も
夕月の
さむきひかりの
丘の上。

ありし日
君とうち仰ぎ
青き花のみ
咲きみちし。

空ははろばろと
わかれては
悲しき姿の
ゆきかよふ。

ちぎれて消ゆる
雲なれば
また逢う牧は
知らねども、

こよひも寂し
鈴鳴らし
空の羊ぞ
群れ過ぐる。


西條八十の詩篇より、
好きな詩を二つほど載せてみました。
物悲しい、けれどイメージの広がりが、
彼の世界の幅の広さをほんわりと思わせる詩です。

また、他にも『かなりや』、こちらは童謡でご存知の方も多いかと思いますが、
それも彼の作品で、童謡としてはちょっと異色ですよね。

「唄を忘れた金糸雀は、後の山に捨てましよか。
いえ、いえ、それはなりませぬ。



唄を忘れた金糸雀は、
象牙の船に、銀の櫂、
月夜の海に浮かべれば、
忘れた唄を思い出す。」

同じように『海のかなりや』をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。
連作かなと思いますが、こちらは童謡にはなっていないと記憶していますが・・・
好きかと聞かれると、ちょっと・・・哀しい雰囲気の漂う唄です。
長くなりますので、またそちらは今度の機会にでも。
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by _kyo_kyo | 2005-01-21 17:37 | 好きな言葉(抜粋など) | Comments(2)

青い花が咲く

庭のあちらこちらに、
小さな可愛い花が、蕾をほころばせる。
地面に張り付くように咲いている、名前も忘れた青い花たち。

空は久しぶりの休日を満喫して、穏やかさでいっぱいに溢れ、
痛んだ目に、日差しは痛いほど眩しいけれど、
心は穏やかに、あの空に浮かぶ白い雲のようにゆらゆらと流れ漂う。

あなたの痛んだ心にキスを、疲れた心に安らぎのハグを。
君の涙に濡れた頬にキスを、悲しみと不安の波の引くひと時に穏やかな眠りを。

庭に咲く、名も分からぬ花たちは歌っている。
ささやかな姿のまま、寂しさを横糸に夢を縦糸に織り込んで、
心のままに密やかに。

その歌声をそうっと拾い集めては、
まどろみの中にまで、柔らかな風が送り届けてくれるだろう。b0059817_173038100.jpg
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by _kyo_kyo | 2005-01-18 11:33 | | Comments(6)

冬の雨

冬の雨 音も無く土へ沁み込み

月も掛からぬ墨色の闇が雨へと溶け出すころ

街頭の灯り ただ薄ぼんやりと浮かび上がり

行き場の無い我を映し出すばかり


                01.16
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by _kyo_kyo | 2005-01-17 09:06 | | Comments(8)