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一夜に寄せて

目に映るものだけが全てではない

喧騒に溢れかえる日中、感覚はより愚鈍になっている

静けさに包まれた夜更け、
切り立つ様な寂しさと共に知らぬ間にそれは訪れる

自然と研ぎ澄まされた感覚の中へ、いともたやすくするりと入り込み、

無言のまま膝を抱えて微笑んでいる

居心地の悪い布団から起き上がって、飲み慣れない赤ワインなど台所から取り出して来る

赤ワインは血の味がする…
キリストの血なのだから当たり前か…

ぼんやりした頭の自分とは裏腹に、
冴えざえとした眼で私を観察しているそいつがいる

突然、右の目から水滴が溢れてぽとりと落ちる

夜はまだまだ長い
好きな小説でもめくりながら涙の訳など聞かせてもらおうか

それとももっと違う事でも語り合おうか
慣れないものなど飲むものじゃないなあ…

夜はけっして今宵一夜限りではないのだから
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by _kyo_kyo | 2006-08-28 02:01 | 雑記 | Comments(4)

君の

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by _kyo_kyo | 2006-08-27 09:39 | 呟き | Comments(0)

記憶のストロボ

優しい音楽が聞こえてくると

頭の中をストロボが点滅し

遠く過ぎ去った日々が走馬灯のように蘇る


記憶の底に埋もれていた泣き虫な少女

けれどとても意地っ張りな子供

父のタバコの匂い

ざらざらの髭そりのあと

肺の手術で片方肩の下がったその背中

小さな茶ぶ台だけのベニヤの粗末な家

お勝手に立つ母の白いエプロン姿


思い出はいつもただ懐かしいばかりで

記憶の底から蘇っては

ストロボのように消えていく
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by _kyo_kyo | 2006-08-11 03:22 | | Comments(2)

天の川よ

人は 苦しむ為に生まれてくるんだ

悩む為に生まれてくるんだ

後悔する為に生まれてくるんだ

幾ばくかの喜びと

幾千もの悲しみが

遥か天の川の流れの中で光っている

それでも私たちは生きるんだ

前のめりに倒れたらいい

悲しみにのたうちまわったらいい

天の川に光る無数の星たちよ

私たちの生きざまを

遥か天空よりしかと見届けよ
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by _kyo_kyo | 2006-08-01 11:02 | | Comments(2)