<   2007年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

好きな色

ウスバカゲロウの今にも消えてしまいそうな薄い薄い緑の羽

優しく群れるコスモスの揺れる色

パレットの上で混ぜ合わせた青と白の絵の具の境い目

レンゲ畑に咲く力強い濃いピンク

ミツバチの足にいっぱい付いた丸々とした黄色い花粉

夕日に燃えるように染まり行く薔薇色の雲

そして夜空でいつも見守ってくれている

薄いレモン色のウエハースムーン
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by _kyo_kyo | 2007-11-22 04:46 | 自己紹介 | Comments(0)

名前

その名前を呼ぶと

訳も無く泣けてくる

その名前を呼ぶと

温かい渦が胸の内から湧き起こってくる

その名前を呼ぶと

小さかった私が

はにかみながらこちらに笑顔を向けて

またそっとエプロンの陰に隠れてしまう
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by _kyo_kyo | 2007-11-22 04:22 | | Comments(0)

願いが降る夜

星が輝くこんな夜には

願いが流れ星のように

長い尾を引いては流れて行くのを見る


布団でぬくぬくと温まった手足を伸ばすと

冷気に触れてまた縮こまりはするけれど

それでもやはり願い星を見たくて

窓を開けては夜の空気を胸いっぱいに吸う


どこまでも吸い込まれそうな夜空に

幾千万もの願いが輝きながら

光の尾を描いては消える


そうした眩いばかりの光の渦に包まれながら

遠い昔に願いを掛けた星を探している

今もあの頃と変わらぬ気持のままで

ずっと同じ願い星を探し求めている
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by _kyo_kyo | 2007-11-22 04:17 | | Comments(0)

移ろい

じっと耳傾けて

去っていく季節の足音を掬い

目を閉じて尚

冷えた空気の色を伺い

手を延ばしては

からから鳴る枯葉の感触を確かめ

体ごと扉押して

次の季節に入り込む途中


夕闇は間近に迫り

夕飯の買出しでごった返すレジの前の人々

お菓子を手にぐずる子供を叱りつける

母親の苛立ち

年老いた男の籠の中には

赤札のついた御握りとペットボトルのお茶

慣れた風情の主婦のカートには

こぼれんばかりに積まれた食品の山

後ろでじっと待つ

若い女の皺になったスカート


こうして過ぎて行くんだ

少しずつ今日の自分が明日の自分へと押し出される

同じようにレジに並びながら

それでも止まることは無く

ちょっとずつ昨日とは違う自分に気がついている


外に出れば冷たい風が体を包み

私の明日が迎えてくれる

手放した昨日を懐かしみながら

尚も明日へと押し出されている
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by _kyo_kyo | 2007-11-11 12:27 | | Comments(2)

メッセージ

降るのは夢

降るのは心

降るのは寒さ

降るのは果ての無い溜息

そして限りないキスをあなたに


降るのは歌

降るのは赤ん坊の泣き声

降るのは力強い頷き

降るのは微かな呟き

そしてメリーゴーラウンドは回るよ


降るのは嗄れ声の猫

降るのは雨粒の地面に滴り落ちる水滴

降るのは秋風に舞う木の葉

降るのは木漏れ日の煌めき

そして誰も彼もみな独りぼっち


降るのは落ち葉踏みしめる足音

降るのは虚ろに彷徨う眼差し

降るのは花瓶に挿した花の命閉じる音

降るのは夜空いっぱいの星の瞬き

そしてあなたは歌うよ


降るのはとどめなく溢るる想い

降るのは音符に込められた願い

降るのは託された幾千の願い

そして帰って行こう

今もこれからも

ずうっと歌いながら共に行こう

あなたの色が揺れるよ
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by _kyo_kyo | 2007-11-08 05:49 | Comments(2)

無題

言葉は千年もの悠久の時を越えて

次の千年へと繋がるだろうか


空気の色はシンとした群青を帯び

急ぎ足で秋から冬へと移ろう季節の訪れを告げる

昨日の自分が今日の自分へと穏やかに流れ込み

砂時計の砂はさらさらと留まることをしない

その流れに暫し体を委ね

日々の疲れを忘れている


私達は時という大皿に乗ったまま

時間の流れを滑るように運ばれている

この流れの何処へ廻り着くのかを誰も知らない


遠い昔 誰かの見た夢が

今も空中をあてど無く彷徨っている

遥か昔に亡くなった人の見た夢が

幻のように訪れてはまた消えて行く

「大丈夫だよ」

誰にとも無く呟いてみる

何が大丈夫なのか

答えも定まらないまま

ただ呟いている
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by _kyo_kyo | 2007-11-04 08:48 | | Comments(2)

ある思考

ある人はネットだから何でもありと好き勝手をし、

ある人はその中で尚、潔くあろうとして疲れてしまう、

そんな中で心の病を抱える人のなんと多いことかと思う。

心の病にネットは薬には決してならない。

変に偏った仲間意識は、奇形な友情関係を構築してしまう。


それはどのネット世界でも一緒、

何処へ行こうと、決して問題解決には成りはしない。

寧ろ心の弱さが、更なる弱さを呼び、より深く傷を押し広げてしまう。

存在感の希薄な世界で、確かなものなど何も在りはしないのに、

そこにしがみついて足掻く姿は、あまりに寂しく、そして哀しい。


バーチャルとリアル、

バーチャルを割り切って上手に利用している人も沢山いるが、

その反対に引きずられてしまう人も沢山いる。

架空世界のサーカスみたいに、

皆、手にはバランス棒を持ち、危うい綱渡りをしている。

私は今、そのどちら側にいるのだろう。


過去の詩にはいつも、

その時その時に苦しんでいた自分が透けて見える。

沈殿していく心の澱をそうっと掬い取って、

そのままそうっと言葉に還元して行く作業。

壊れないように、ただ心の中にまっしぐらに堕ちて行く、

その瞬間、心は無になり、

私は私ではない、透けて透明なナニモノでも無い何かになっている。


その時、確かに先ず心が在って、

体は唯、後から隷属するものでしかない。

それなのに不思議なことに心が思い描くのは、

肉体の一部であったり、

若しくは体のその時の反応であったりするのだ。
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by _kyo_kyo | 2007-11-01 07:29 | 呟き | Comments(0)

友よ

柔らかな氷

大好きなネットの詩人、沙羅さん。

過去詩を読み返しているうちに、

彼女との懐かしいコメントでのやり取りを思い出している。

ネットの中で自分を見失い、そうして幾多の友と出会い、別れ・・・

沙羅さんとのやり取りには、そうした思い出が込められている。
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by _kyo_kyo | 2007-11-01 07:26 | 好きな言葉(抜粋など) | Comments(0)