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地下鉄に乗って

がたんごとん揺れながら

地下鉄に乗って何処へ行こう

膝の上には文庫を乗せ

めくるページはぱらぱらと

小鳥の羽ばたきの様に軽やかに舞う


車窓を流れる景色は

何処までも闇を流したように真っ暗で

ふと見上げたガラス窓には

疲れた誰かの顔が映る


そのぼんやりとした眼差しまで

はっきり窺えるけれど

誰とも目を合わせようとはしないまま

がたんごとん揺られている


膝の上の小鳥は

ゆっくりと羽ばたきを止め

その羽を撫でる指さえ

がたんごとん揺れながら

時の過ぎるのを忘れている


地下鉄に乗って何処へ行こう

時の止まったような箱の中で

降りる駅はとうに過ぎてしまったかもしれない


がたんごとん揺られながら

今日も疲れた顔をした誰かと共に

幾つもの駅を越え

何時までも何処までも

地下鉄は続いている
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by _kyo_kyo | 2009-07-29 02:26 | | Comments(0)

言葉など

言葉など

何になると言うのでしょう

胸に留めた

花びら一枚すら

示す事も出来ないというのに


言葉など

どれだけの力があるのでしょう

通りしなに香る

懐かしい花の名前さえ思い出せずに

唯もどかしいだけだというのに


季節のなかで

何度も巡り会った名前を

街路樹の葉にそっと綴ってはみたものの

もはやそれが誰を指す記号なのかさえ

あなたの記憶には残らない


記憶を辿り

過ぎていった歳月を指折り数えていくよりも

まだ知らぬ

明日への予感を感じていたい


言葉への

過剰の期待が重石となって

あなたの未来を押しつぶしてしまわぬよう

私はそっと

綴ったばかりの詩を破り捨てていくでしょう
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by _kyo_kyo | 2009-07-28 01:28 | | Comments(2)

発信

この世の全ての

ありとあらゆるモノに

シグナルを送れ


ひたむきなキャッチ

駆け引きのスルー

偽りのトゥルース


目くるめく世界の中心目がけて

唯まっしぐらに落ちながら

最後の詩を

万感の想いと共に

ルーレットに乗せる


無謀な駆けは吉と出るか

不吉な凶を示すか

答えなどもう求めはしない


無造作に放ったダイスは

止まることなく

自転する地球を転がり続ける

昼も夜も休む事のない愛しい大地に

全てを託して

ただ無心に踊れ


万感の思いを胸に

何時か立ち止まるその日まで

倒れるまで踊り続けよう

奇跡の明日を信じて

涙の昨日をひとつづつ歌い続けていこう
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by _kyo_kyo | 2009-07-27 03:04 | | Comments(0)

驟雨

突然の驟雨に驚く人々の

足早に駆け出すその先に

閃光が空を切り裂くのを見る


夏の熱気に蒸れ過ぎた体に

生ぬるい雨が容赦なく打ちつける

雨はやがて濡れた髪を伝い

一筋の雫となって滴り落ちる


毎日見慣れていた風景が

一瞬で見知らぬ世界の衣を纏い

昼は夜を抱え

太陽は月を擁し

天は星を隠し

そして秘密は地中深く埋められていく


大粒の雨に打たれながら

見知らぬ世界をそっと窺えば

濡れた衣をはらりと脱ぎ捨てるように

不確かな現実が一斉に剥がれ落ちていく


深い混沌のなかに眠る夢が

まやかしの真実に取って代わる頃

遠雷が遠ざかる雨音をなぞるように追い駆けていく
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by _kyo_kyo | 2009-07-26 19:17 | | Comments(0)

梶浦由記さん・・・FictionJunctionライブ (覚書)

先日娘に連れられて梶浦由記さんのライブに行ってきました。
実は、彼女のライブは二度目で、
一度目は第一回の渋谷でのライブ。

良く東京まで行くよなあ、と自分でも半ば呆れつつ、
一人でも行きそうな勢いの娘の付き添い、と言う名目の元に日帰り旅行を決行。
しかも、当日はオールスタンディングなのに、
その直前に東京タワーに登るという怪挙を成し遂げた私達・・・
はっきり言って自分はとことんアホだと思ったけど、
折角東京まで行って、ライブだけなんてねえ・・・勿体無い!!と、貧乏性な二人でした。

と、かなり話がずれてしまいましたが、
今回は地元は名古屋での開催と言うことで、私もまったりと安心して参加することに。
前回、事前の知識不足で非常に勿体無いことをしたので、
(最初女性コーラスの方達の事を、アニメの声優さんだとばかり思っていたし・・・)
今度はちゃんと事前にCDを聴きまくって、ライブ当日に備えもばっちり(?)でした。

当日はソロのユウカさんにコーラスの貝田さん、ヒカルさんが加わった一部と、
二部では若菜さん、貝田さん、啓子さん、カオリさんの4ボーカルのコーラスバージョンという豪華なもの。
先のライブで二部の方達のコーラスバージョンを知っていた私としては、
歌姫'sのみんなにまた会えるだけで感激もの。
その上、大好きな「暁の車」が生で聴けるなんて・・・う~~ん!!なんて贅沢なんでしょう。

曲については、好きな曲が多すぎて、どれが良いとかはとても言えませんが、
もともと題名にあまり興味の無い私はどの曲がなんという題か覚えていないので、こういう時はちょっと困ります。

今回、日本語でもなく英語でもない「梶浦語」の曲はあまり無かったのですが、
本来彼女の歌には詩はあまり意味がない様な気がします。
ないと言い切ってしまうとちょっと良いのかな?とは思うけれど、
どちらかと言うと彼女の場合、詩は音楽を生かす為の装飾的要素が強い様に感じられます。
とは言え、独自の世界観に基づく詩の世界は、それはそれでとても興味深いものがあります。

だから彼女が「梶浦語」で詩を書くと、その世界観が音だけに集中して行って、
私などは彼女のイメージする物語の世界を予測出来なくなるので、それはそれでかなり残念。

私は言葉で詩を紡ぐことしか出来ないから、詩をメロディーに乗せることでイメージを膨らませ、
更に声という楽器で色付けし、コーラスでドラマチックに構成する彼女にはとても惹かれてしまいます。
表現の引き出しがいっぱいあるというのは、それだけでとても強みでしょう。

その一方で、言葉は楽器の一部、と言わんばかりの梶浦語の潔さ。
言葉をつきつめて行ったらそこにたどり着いて行ったのでしょうか、常識に縛られない自由な発想が彼女の創作を更に助けていると感じます。
これから先、彼女の構築する世界が何処へ進み、どの様に変化して行くのか、とても楽しみでワクワクするライブでした。
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by _kyo_kyo | 2009-07-17 22:10 | 雑記 | Comments(2)

見知らぬあなた

会ったことも無い君の事だから

綴られた文字を目で追いながら

これはミモシラヌ他人の事なんだと

妙に白けた気持ちの自分がいて

なのに君は機関銃の様に言葉をぽんぽんと送り込んでくる

そんな不確かな言葉に追い回されながら

これは感情のゲリラだと思う


ただ押し付け合うだけの関係は

生温いコーヒーよりも胃にもたれ

胸の中にもやもやした不快感が増していく

与えながら奪い合う

そんなカタチが何時の場合でもベスト

それが上手く出来ないのは

恐らくお互いが人として未熟だから


人は一体どこまで行ったら自分に満足できるのだろう

そんな事を思いながら

また次の言葉に身構えてしまう

言葉の飛礫が紙飛行機の様に

胸に当って痛い
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by _kyo_kyo | 2009-07-07 03:18 | | Comments(2)