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ある冬の日に

幼子が母親にしがみつく様に

心の内側を両手でしっかりと掴んでは

そのままそっと揺すってみる

唯それだけの事なのに

内側からほんのり温かくなってくる


もうずっと長い間

惰眠を貪り続けていただけの感情が

ゆっくりと目覚めては

やがてとくとくと確かに脈打ち始める


今まで何処にも収まらなかった心が

ぴったりの手袋をはめた時のように

自分の内側にするりと収まり行く 

その思いもかけない心地良さ


心の内側を掴んだまま

吹き抜ける風と共に

灰色の街並みを駆け抜けては

オレンジ色に点滅する工事現場の脇を通り

すっかり葉を落として

シュールな姿を見せはじめた

街路樹の影さえも踏みしめて行く


一陣の風に彷徨う心を乗せ

そのまま何処までも思いを飛ばせてみても

この手をしっかりと離さない限り

もうけっして迷い児の様になる事など無い
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by _kyo_kyo | 2010-04-12 06:05 | | Comments(0)

転属について

今月から、ついに転属となり、
最後まできっとここだろうと思っていた病院の売店を離れる事となった。

二人の同僚の反応はまちまちで、
一人は私が転属すると決まった瞬間、
もう一人の同僚(友人)に向かって「私、他に当てがある。働ける人を知ってるから今からその人に電話するわ」と言ったそうな。
結局、暇な売店なので三人も要らなかったのだが、彼女は一体何を早とちりしたんだろう。

もう一人の同僚(友人)はもの凄く残念がって、
私と一緒に働ける最後の日に職場まで電話をくれた、
どうしたの、と聞く私に彼女は、kyoさんと働ける最後の日だから、仕事終わったら一緒にお茶でもと思って、
と言ってずっと一緒に働きたかったと言ってくれた。
ちょっとしたことがすごく心に沁みる。

新しい職場への転属は本意では無かったとは言え、そんなことは言っていられない。
全て今までとは180度違う。
ゆったり半日勤務の一人体制で暇だった毎日が、信じられないような忙しさで埋められていく。

昼から夜の7時までなので、夕飯は帰ってからでは当然間に合わない。
午前中に下ごしらえして、勢い余った時には全部温められるだけにしてから家を後にする。
このパターンに慣れるまではちょっと段取りが大変かも。

前は自転車で10分も掛からなかったが、今は電車通勤だ。
それも慣れてきたら電車で二区間なので、自転車通勤にしようかと思う。

今までは三人交代でやってきたが、今度の店舗には7人の従業員がいる。
商品も今まで見たこともないような医療関係の品々も多く、まだまだ勉強が必要だ。
ただ一緒に組む人達や上司がとても良い人なのできっと働きやすいだろう。

驚くのは同じ商品でも前の売店と売値が違う事だ。
これはうっかり答えて失敗したので要注意と肝に銘じておく。
勤務時間も長時間になったので、今まで本当にゆるい職場で楽をしていたなあと思う。

しかし、結局全て慣れなのだ。
ちょっと前にラーメン屋で夜勤で働いていた時は、
仕事が終わる頃はぐっしょり絞れるくらい汗まみれの毎日だった。

客層も悪く、無銭飲食で警察まで店長と届出に行ったこともあるし、
何度も暴れる客を警察に通報したこともある。
仕事から帰ると泥のように眠り、
夜に飛び起きては再び仕事に出かける前に、掃除、洗濯、料理をこなす毎日だった。
場末のラーメン屋、と主人に罵られながらも、
それでもあの仕事が好きだった。

あの頃は、主人の都合で週に二日は塾の教師も掛け持ちせざるを得ない情況で、
交通費が出ないから自転車で片道一時間近い道のりを30分の高速で飛ばしてはなんとか毎日生きていた。
よくやったなあとは思うが、今でも同じことをしろと言われたらきっと出来ると思う。
と言うか、塾の仕事も楽しかったのだ。
勉強が全然分からないと、暴れたり、ふてくされていた子供達が、先生分かった!と瞳を輝かせる瞬間を見るのが最高に幸せだった。

但し、その後勤めた寿司屋の仕事への通勤で、坂道を3つも越えていたら膝をだめにしてしまったので、
今はあの頃のスピードで坂道通勤は絶対無理なのだが。

辛いと言う意味では寿司屋の方が辛かったなあ。
覚えられない事が多すぎたし、
新人いびりを生きがいとしている人もいた(何人も辞めさせられていったが、言っていることは正論なので本質的にはすごく納得していた)。
そのうち仕事の手順にも慣れ、少しは段取り良く出来るようになり、
店長達に目を掛けられる様になったら今度はそれをやっかむ手合もいたっけ。

いい歳をした女のヒステリーは本当に手に負えない(笑)
それでも私は辞めるつもりは無かったのだが、
店長が違う人に交代し、その人の采配で、
一緒に働いていた社員さんが、アルバイトの高校生と交代で降格させられるという理不尽な人事があった。

高校生の子も良く働く良い子だったし、昇給テストも合格した頑張り屋さんだったから、
その子が私の上司になる事にはなんら異存は無かったが、
社員の人を差し置いて、上に立つという人事にはどうしても納得できなかった。

要は新店長への不信感が芽生えたわけだ。
それとそんな社員さんを傍で見ているのが辛かった。
なんで辞めちゃうんですか、と聞く社員さんに、
あなたのせい、とは言えなかったっけ。

その後、あほな人事をした店長は飛ばされて行ったのだが、
それでも、社員さん以外の人間(特にパートのベテラン)はきつい人が多いので、
私みたいな軟弱者はもうあそこで働くのは精神的には無理だなぁ。

そんな時に、私の職場の実情を知って、
見るに見かねた友人が今の職場で求人出していることを教えてくれた訳です。
一緒に働こうよ、って。

こうやって書き出してみると、
やっぱり私って本当に人間関係に恵まれているなあと思う。
この歳になって、なんでも話し合える親友が出来た事も幸せ。
新しい職場で、ステップアップできる経験を積めるだろう事も幸せです。
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by _kyo_kyo | 2010-04-03 07:47 | 雑記 | Comments(6)