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哀しい戦士

耳の奥まで吹きつける

荒らぶる風の音が

彷徨う心を何処までも追って来る


あの悲しみを返せと

あの痛みを返せと

突き抜けるような叫びが

何処までも耳を打つ


あの叫びは私

それともあなた

いいえ それは寧ろ

見も知らぬ誰かの呟き


誰からも忘れられた世界で

独りぎりぎりで闘いながら

それでも希望を失う事の無い

心優しき戦士の

ふと漏らした孤独な叫び


目に見えるものなど何も無く

勝利の行方すら

見当もつかぬまま

長い闇の中をもがきながら

それでも大切なものは何一つ失うまいと

必死で己と戦い続けている

唯一人の

気高く哀しき戦士よ
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by _kyo_kyo | 2010-07-25 03:31 | | Comments(0)

あの頃

私の心を満たすものがあるならば

それはとめどなく流れ続ける小川のせせらぎ

網をかい潜りながら泳ぐメダカの凛とした逞しさ

川底の石の裏にはり付いた

得体の知れない虫達の呼吸

足元でぬるぬると滑る気持ちの悪い水苔

全てが緑に輝いていたあの麦わらの夏

時折するどく跳ねる

銀色の鱗を持つ魚達よ

そして高く響き合う野鳥の声

全てが祝福されていたと

知らなかったあの頃

何もかもが輝いていたと

気づいてはいなかったあの時
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by _kyo_kyo | 2010-07-21 05:41 | | Comments(0)

生きようよ

精一杯生きようよ

いつか誰でも死ななきゃならない

その日が来るまでに

しっかりと死ぬ勇気、持っていたいなと思う


いきなり事故で死んでしまうかもしれない

病気で、気がつかないうちにポックリあの世ってやつに行っちゃってるかもしれない

それでも死ぬってことは

人生の一大イベントなんだよね


イベントにしちゃって良いのかなとも思うけど

覚悟も無いうちにおぎゃっと生まれてしまった私達は

死ぬ時くらいカッコつけたいじゃない?

潔い死に様、ってので締めくくりたいって思ったって良いんじゃない?


人が一生を生きていくのって

もの凄いエネルギーがいるし

それに伴う努力や困難が目白押しで

私達は時々絶望したり、疲れちゃったり

はたまた放棄しちゃいそうになるんだ

あるいは敵前逃亡しそうになるかもね


弱いなあって思うよ

ちっぽけなちっぽけな人間なのに

プライドばかりは大きくて

そのくせつつかれるとすぐボロが出る

やっぱだめじゃん!って思うよ

死ぬ覚悟とか言ってたって

実際は痛いのも苦しいのも嫌だし

見苦しかったり、寂しいのなんて耐えられない!とか思っちゃう


椿の花が落ちるように

ぽろっと死ねたら良いよなあ

でもさ、そんな人生甘い訳ないじゃん

のた打ち回るような思いして死ななきゃならないかも知れない

頭で考えてるのは簡単で

でも実際その時にならなければどんな死に様を迎えるかなんて誰にも分からない


だからこそね、後で後悔したくない

精一杯生き抜いて

悔いはあっても良いんだ

だけど人生を生き抜くって難事業に比べたら

死ぬなんてちっぽけなこと


だから言いたい

弱虫な自分にしっかりと言ってやりたい

おい、お前、まだまだ逃げるなよ?

人生はこれからだぞ、ってね
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by _kyo_kyo | 2010-07-06 04:27 | 呟き | Comments(5)

閉じ込めた世界で

寂しさを閉じ込め

手のひらで包み込んだまま

そのままそうっと仕舞い込んでしまいたかった


窓の外では早起き鳥のさえずりがはじまり

白い夜明けが美しい一日を約束しているというのに

不確かなものばかりが浮遊するこの空間は

美しさとは余りにも程遠い世界


そんな世界でも良いと思った

自分で選んだ世界なのだから

ここでしか分からない

美しさもあるのかと思った


ひとつ咲いては ひとつ枯れる

花のような浮き沈みの中で

ひとつ息しては ひとつ溜息が漏れる

いつかそんな世界の中心に座っていた


寂しさが骨に沁み

みしみしと音をたてながら

私から零れ落ちるのは

金平糖の様な暴言ばかり


誰一人顧みる者のいない

いつのまにかそんな世界で

たった一人

得意になっている自分に出会った
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by _kyo_kyo | 2010-07-05 05:36 | | Comments(0)

続いている

その目は見ている

この手の開く瞬間を

その行為が何を成すのかと

ずっと問い掛けている


声は時に高く 時に低く

途絶える事無く綿々と

次の誰かへと向かって繋がっている

その声を聞きながら

伽藍に響く祈りを思い出している


夢を紡ぐあなたの声に

新しい希望を見出そうとしていた

それが儚い夢だと知ってはいたのだけれど


イメージはいつも自由で

けれど捉われないからこそ

尚も困難で

その不安定さに時折どうしようもなく

すすり泣くあまたの声の

叫びにも似た嘆きが

何処までも追い掛けて来る
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by _kyo_kyo | 2010-07-05 05:16 | | Comments(0)