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夢見るダイアモンド  1

きらきら光るイメージの中で、
私は何度も目覚め、そうして再び蘇る


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目覚めの朝は頭の芯がどんよりとして、暫くは体を動かす気力が湧いて来ない。
美沙は目を閉じたまま、再び眠りの世界に引き戻されそうな誘惑の中をふわふわと漂っていた。
突然、目覚ましのベルがけたたましく時を告げる。
慌ててベットから体を引き剥がし、目覚ましを止めながら隣を覗き込むが、
隆史は軽い鼾を立てながらいまだ夢の世界の住人のままだ。
朝食の支度をする為、急いでスリッパをつっかけると下へと降りて行く。
そうやって美沙の一日が始まる。

和食好きな隆史の為に、朝は味噌汁とご飯は欠かせない。
それに塩鮭か鯵の干物でも出したら大したご馳走だと喜んでくれる。
普段は納豆か冷奴にお新香でもあれば十分なのだが、
もともとがパン党の美沙にとって、朝から彼の和食に付き合うのはちょっと辛い。

「おはよう」大きなあくびをしながら隆史が降りて来た。
よれよれのパジャマの、掛け違えたボタンをちょっとだらしないと思う。
結婚当初は何度も掛けなおしてあげたものだが、何度言っても直す気配の無い彼に、
今では注意をする気も起きなくなってしまった。

まだ結婚して4年しか経っていないのに、と呟くように思う。
いや、寧ろ4年も経ったと考えるべきだろうか。
いつの間にか二人の間には、新婚当時の甘い雰囲気が消えていた。

隆史を会社へ送り出し朝のあわただしいひと時が過ぎると、やっと自分だけの時間が戻ってくる。
脱ぎっぱなしのパジャマを畳み、洗濯機を回しながら食器を洗い始める。
毎日、毎日、毎日、と呪文の様に呟きながら、同じ事の繰り返しだ。

結婚しても最初はずっと仕事を続けて行くつもりだった。
そのつもりで上司にも話していたし、実際結婚して一年は独身の頃となんら変わらず働いていた。
それでも、なるべく早く子供が欲しいという隆史や、
女は家で主人の帰りを待つのが一番という、義母の古風な意見に押されたかの様に、
いつの間にかすっかり専業主婦となっていた。

もともとそれ程仕事が生きがいというタイプではなかったし、家でのんびり主婦するのも悪くないという気もあった。
けれど実際に退職してこの退屈さはどうだろう。
近くのホームセンターに足を運んではハーブや花の苗を買い、ベランダ園芸を楽しんでは暇を紛らわせた。
何か習い事でもと、一時はデパートの開催するカルチャースクールで古典に親しんでもみたが、
会員は定年を過ぎた人達が殆どで、今ひとつ皆の会話にも馴染めず次第に足が遠のいて行った。

今日は洗濯物を干したら久しぶりにデパートへ出かけよう。
美沙は洗濯物を抱えて二階のベランダへ出ると、
眩しい朝日を体中に浴び、このままじっとしていては勿体無いと感じた。
今日はウィンドウショッピングに行かなくちゃ。
そう決めると、洗い上がった真っ白なシーツをふわっとベランダに広げはじめた。
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by _kyo_kyo | 2011-01-30 00:18 | 小説 | Comments(4)

夜更けの晩に

優しさを 誰もが探しあぐねている

そんな夜更けには

傷ついた心を抱いて

此処へ来れば良い

何もないけれど

私にも

流れる血を拭う

ハンカチ一枚

差し出すことくらい

出来るだろう


寂しさを 誰もが持て余している

そんな夜更けには

ぽっかりと心に空いた穴が

夜空に浮かぶ満月のようで

一人ぼっち 膝を抱えて

いつまでも あの月を見ていた

君の見ている

あの月と全く同じ 

けれど 実際は全く違う

そんな 自分だけの月を見ていた
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by _kyo_kyo | 2011-01-27 04:36 | | Comments(2)

寒い日が続いています

寒いなんて言うと、北海道や、東北の人に怒られてしまいそうですが、
やっぱり寒いものは寒い!

今、私の勤務している売店の病院でも、風邪が大流行。
ついでに私も熱を出し、注射して、薬飲んで、
ふらふらになりながら気合で何とか乗り越えました。

まだまだインフルエンザも怖いから、
皆さん、風邪にはくれぐれもご注意下さい。
私もまだまだ油断大敵だから気をつけよう。

と、全く本文とは関係ないですが、
久しぶりにまた小説を更新してみようかな、なんて考えております。

実は、以前に一作完成後、あまりにも陳腐な自分の物書きとしての感覚に地味に凹みまして、
書き始めてはいたのですが、暫し挫折。
ついでに、全く違う作品も書き出して、こちらもすぐに頓挫。

でもって、暫くぶりにまた書きたい病?が襲ってまいりました。
こうなると、勢いで書くしかないですから、
頓挫なんてみっともないことはできません(汗

勢いで書きます、宣言!(どんなだよ~~)
また、「真珠の気持ち」の時の様に、
随時アップしながら、続けていって、
最後まで行ったら、再度まとめて一作品としてアップ出来ればと考えております。

どうぞ、途中で挫折しないようにと、
最後まで気長に見守って頂けたなら幸いです。
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by _kyo_kyo | 2011-01-27 01:24 | 小説 | Comments(4)

光の花の中で生まれた

光りの輝きの陰で闇が生まれ

光の花の中で眠りから目覚めた


煌き立つざわめきと笑顔の陰に隠れ

闇は自分の居場所を探し始めた

大勢の歓声に怯え

赤子のように泣くことも叶わず

光を避け ただ闇雲に逃げ出した


夜空に咲く大輪の光の花は

煌々と辺り一面を照らし

闇を消し去ろうと迫り続けた


何処までも逃げ続ける闇と

次々と生まれては消える火の花


一斉に湧き上がるどよめきの後で

急に言い知れぬ虚しさに襲われ

知らぬ間に 宴の後の空虚感が忍び込んで来る


お祭り気分にざわめく人々の波に揉まれながら

家路を辿るその傍らに

闇がそっと助けを求めるように

寄り添うことにも気付かぬまま

次の曲がり道を辿ろうとしている

何処までも一緒に

歩いて行こうとしている
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by _kyo_kyo | 2011-01-21 00:02 | | Comments(0)

雪舞う

去年見つめていた

静かな雪が

今年も私のもとに舞い落ちる


世界を白銀に変える吹雪の中

白い雪に溶け込むように

ただそのまま横たわりたかった


降り止まぬ冬の結晶に覆われ

夜は青く透き通る氷のように張り巡らされ

滲み一つ無い世界の果てで

私は唯の黒い点となり

ただ一人 降り止まぬ雪の中

青白く輝く雪空を 

このままずっと眺めていたかった

何時までもこうしていたかった
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by _kyo_kyo | 2011-01-20 21:28 | | Comments(4)

2011福袋、顛末記

今年も買いました・・・福袋(懲りないなあ^^;)
しかし、去年ほどは頑張りませんでしたよ。
お金ないし(じゃあ買うなよという声は置いといて)

娘がスコットクラブの福袋二点とanyFAMの福袋を一点、
私は好きな23区は諦めて、ブランド靴下の福袋で8足入り1000円と、
ワコールの中身の見えるパジャマ2点に肩掛け入りの福袋3500円、
それにノーブランドながら去年買ってめちゃ気に入った洋服屋さんの福袋一点。

私の福袋は定価一万円で、中身が見える、と言うか、
私が見ている間にも年配の人が来て、

「これ出して良いの?」
「これも出して良い?」と
全ての商品をカウンターにずらりと並べた挙句、
「これじゃあ私には着れないわ」とお帰りに^^;

店員さん、笑顔でお見送りされていて流石プロです。
そんな私も、メインの袖がニットで、ベストとしても使えるダウンを見せて貰って、
試着までさせて貰いました(笑)

福袋の中身は、メインの黒に近いグレーのダウンジャケット、ラメ入青緑セーター、茶系パーカー風セーター=この歳で何なんだけど着ると意外と可愛い・・・いやカッコ良い(笑)、ウール100%のベージュ色Tシャツ(仕事着に最適)、ラビットファーの玉が4連繋がったマフラー(これが一番豪華だけど使い道ないなあ)、
以上5点入って総合計は多分去年と同じ6万越。

セーターのラメが少し派手なのと、丈が長過ぎ(ワンピースもどき)なのが残念だなあ、と思ったら、
ちゃんとパーカー風セーターに合うように長さが揃えてあって、
こういう所は、やはりブテックの店員さんのセンスが出るんだなあと、
去年の福袋のコーディネートの良さを思い出しつつ満足です。

娘の買ったanyFAMは、定価1万円の福袋で、
グレーのニットカーデガン、ベージュのカット入りスカート、白ブラウス、変なキャミ、格子柄シャツ、銀ラメ入りスカーフに、上品なツイードのバックも入っていて、3万円相当でこれも当たりかな。

スコットクラブも定価1万円で、最初の福袋が大当たりでかなり気に入ったもので、
商品券の二千円を使って二個目を買ったところ(バクチですね)
アウターが二点とも同じダウンだし、片方は着れる品ばかりだったのに、
娘は背が153cmと低いのに、160以上の背の高い人向きな品ばかりなので、
これではどうしようもなく、思い切っておまけをつけてオークションへ出すことに。

福袋をオークションに出すのは初めてだったので、
最初は定価の半額からとドキドキでしたが、
もっとドキドキだったのは、アクセス数が千を越えたこと(汗)
転売する人の心理が分かるような気がして、
びっくりしつつもワクワクしながら、結局は結果を見ることなく知らぬ間に眠ってしまいました(笑)
結果は、損はしない程度の丁度妥当な金額で落札されていて、
とんでもない金額に跳ね上がらなくて寧ろほっとしました。

それにしても、最近はオークションで福袋の詐欺もかなり横行しているようです。
皆さんも、オークションで購入の際には十分気をつけて下さいね。
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by _kyo_kyo | 2011-01-13 00:50 | 雑記 | Comments(6)

明けましておめでとうございます

昨年同様、

今年も宜しくお願い致します。


いつも後手後手の我が家は、

やっと今頃年賀状を書こうかという段取りになっております(汗)


これって、毎年のことで、私としてはせめてクリスマス前には書き出したい。

しかし、どういう訳か年賀状買出し係りの主人が、

毎年年末ぎりぎりにしか買うことを由としない(溜息)

買って来ようかと言おうものなら却ってややこしい事になるので、

最近は娘も半ば呆れつつ諦めている。


どうせ書かなきゃならないのだから早くしろとこちらは言いたい。

今は自宅のパソコンでチャッチャと済むから良いけれど、

いっそのこと、年賀状出すのを止めようかと思いつつ、

遠くに一人暮らししている叔母や、年老いた叔父達のことを考えると、

せめて彼らが健在な間位は、と思い直してしまう。


そうやって思い直しながら、続けて来た事がどれだけあることだろう。

それが、良い習慣なのか単なる義務感だけなのか、

今の私にはちょっと分からない。


いや、本当は分かっているのだが、

分からない振りをしてみたいだけなのかも知れない。

幾つになってもお互い、ひねくれ者というのはなかなか直らない様だ。
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by _kyo_kyo | 2011-01-02 04:49 | 雑記 | Comments(7)