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太陽 陰の唱

無機質な太陽が

やけに肌に痛いんだ

昨日歩いたあの道を

今日は誰が歩くだろう

心を置き去りに

昨日までの自分はいらない

もうあの日の自分は

何処にもいないのだから

日差しがやけに眩しくて

前を見ることが出来ないんだ

大空の燃える巨大な塊が

あれが太陽だ

近寄るもの全てを焼き尽くす

灼熱の太陽だ
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by _kyo_kyo | 2012-06-30 03:59 | | Comments(2)

詩のアップを間違えました

季節が違い過ぎて驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、
最近、本格的に過去の詩の手直しをしております。

大抵の詩はそのまま推敲だけで終わるのですが、
何故か二編ほど、そのまま間違えて現在の詩としてアップした様です。
自分では日付の操作した覚えが無いので大変驚きましたが、
とても見苦しい作品をお見せしてしまい、恥じ入っております。

一応過去に再度アップし直しました。
本当は消したい様な作品なのですが、
ダメな詩にも、その時その時の思いがあるので、
いつかもっときちんとした作品につくり直すことが出来ると信じて、
その時にはもっと良いものにしたいと思っております。

それではお騒がせ致しました。
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by _kyo_kyo | 2012-06-23 18:27 | 雑記 | Comments(3)

あなたの生き様

御加減は如何ですかと尋ねれば、

眼鏡の奥から優しげな目が

お陰様でとにっこり微笑む

そんな笑顔が嬉しくて

こちらも負け地と笑顔になってしまう


病院暮らしは退屈だよ

知人に呟くあなたも知っている

あなたの寂しさは

到底私には理解出来ないけれど

その一端を垣間見る


やがてあなたは味覚を失った

味のするものが食べたいんだけどな

いつもと変わらぬ穏やかな表情のままあなたは言った

これなら少しは美味しいかな

そう言いながらいつも一袋の菓子を買う

そんなあなたが姿を見せなくなって

どれだけの季節が通り過ぎたことだろう


もう味覚を感じないんだ

痩せ細ったあなたはいつもの菓子を寂しそうに見ていた

俺、もうお終いみたいだなあ

最後に交わした会話を最後に

ぷつりとあなたは姿を消した

お終いだと言いながら

それでもあなたは穏やかな目をしていた

最後に細い腕で車いすを漕いで来たのは

一体いつの事だったのだろう


これがあなたの死に様ですか

そしてあなたの生き様ですか

季節が変わる度に

爽やかな笑顔を残して行ったあなたを思い出す

きっとあなたは知らないだろうけれど

私は決してあなたを忘れはしない
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by _kyo_kyo | 2012-06-16 04:05 | | Comments(25)

琥珀の蜂

幾千年もの昔に

松脂に足をとられ

もがきながら息も出来ず

樹脂の奥深く取り込められ

断末魔の叫び虚しく

魂まるごとそのままの姿で

永久の眠りに閉じ込められた蜂よ


琥珀の蜂は綺麗な姿のまま

硬質な世界の真ん中で

最早どんなナイフにも傷つけられることも無く

悠久の時を過ごす


けれどその翅では

もう二度と飛ぶことも叶わずに

煌めく琥珀の結晶の世界の中で

囚われの魂がすすり泣いている

その透き通った小さな生き物よ
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by _kyo_kyo | 2012-06-13 03:56 | | Comments(6)

水面に浮かぶ華のように

誰かそっと語って欲しい

混沌の水面にぽっかりと浮かぶ

蓮の華の様な言葉を

そっくりそのまま告げて欲しい


幾つもの言葉を拾いながらここまで来たから

きっとどんな言葉でも大丈夫だと思う

弾んだ言葉には満月の様な笑顔の

よどんだ言葉にはしかめっ面の

在りのままの私を見せよう


それは私の欲しい言葉では無い様に

あなたの欲しい言葉でも無いかも知れない

それでも何かを理解し合える存在の

多分何処かに在るだろう事が

ただそれだけで嬉しい


お腹の底から笑ったり

時には胸を痛めながら

自分を晒す事を怖れずに

とても臆病な自分の中の

驚くほど大胆な自分を探し続けよう


これからも数え切れない言葉を拾いながら

幾つもの夜を越えて共に歩もう

そうしていつか

天上の華のように

混沌の水面に浮かぶ言葉を

そっくりそのままあなたにも告げよう




                     
現在一部過去の作品を改作中ですが、この2009年6月の作品を改作し、新たにここに載せさせて頂きます
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by _kyo_kyo | 2012-06-11 11:29 | | Comments(6)

シュールな炎

命の中に命を燃やし

焚き火は燃える

夜空をキャンバスに見立て

真っ赤に染め上げ

唸りを上げる


真紅の絵の具に思いを馳せ

星空輝く夜空を赤く染め

黒く焦がしながら

もっと薪をと炎ははぜる


炎は唸る

獣の様に

炎の渦は何もかも舐めつくし

余りの迫力に慄きつつ

魂を魅了される圧倒的な美しさに

どうしてもこの目を離せないままでいる
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by _kyo_kyo | 2012-06-06 10:00 | | Comments(2)