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読書考「菊池寛」?

実際、読書なり何であれ、何らかの行為について自分が何かを書くということ自体、とてもおこがましい気がする。しかし、そんな気がしても時々自分なりの下らない見解を書きたい衝動に駆られてしまう。

さて、私はもともと理解力に優れた人間に強く惹かれる。要は頭の良い人間だ。
その理由も分かっている。人は自分に無いものにより強く惹かれるのだ。
これでいくと私は馬鹿ですと公言しているようなもので、それはそれでちと情けない。
それでは自分は賢い人間かというと、それにはかなりの無理がある。
苦手な数学や機械の分野はさて置き(苦手を遥かに通り越してはいるのだけれど)、
好きな読書の分野においてさえやはり難解なものは数多い。
下らない作品ならば読まずに強がりも言えるだろうが、それが愛するリルケや辻邦夫や、その他諸々の作家の作品となれば、己の理解力の無さを呪いたい。

人は齢を重ねることで賢くなる訳ではない。学び続けることで賢くなるのかも知れない。
しかし一番に感じるのは、もともと理解力に優れた人間というものが存在するという事だ。天才という種類の人間は確かにいるらしい。
けれど、そういった人間が素晴らしい作品を生み出しているのかと言えば、読み手である私には甚だ残念な事ではあるが、どうもそうではないらしいのだ。
寧ろそういった天才達は、ただ書くことには何ら意義を見出さないのかも知れない。

北村薫の「六の宮の姫君」を読みながら、これは優しげな題名とはえらく違って北村氏の芥川龍之介論なのだが、そこに引用された小林秀雄の「菊池寛と志賀直哉天才説」になるほどと唸ってしまった。
特に菊池寛については、読むほどに作品より人物菊池寛に多大な興味が持たれる。
と言いながら、通俗小説の「真珠婦人」を古本屋で見つけて思わず購入。
無論「父帰る」や「恩讐の彼方に」を遠い昔に読んだ記憶はあるが、なにぶん遥か中学生の頃の事である。
(これは記憶違いでなければ確か旺文社文庫のハードカバーだった気がする)
やはり今一度、通俗小説の部類も読まねば何も語れまい。
しかし昼ドラでヒットしたのは知っていたが随分と分厚い本である。本当に読み終える事が出来るかどうかは全く自信が無い。

私の読書はどこかずれているのかも知れない、と今更ながら思う次第である。
芥川龍之介の小説も幾つか読みたくなったのだが、自分の趣味ではなさそうで(要は敷居が高い)読めるかどうかはまた後の事となるであろう(こう書いて読めたためしが今まであったであろうか・・・溜息)
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by _kyo_kyo | 2012-07-28 21:38 | 呟き | Comments(0)

愛しさに寄せて  

ずっと一緒と言った言葉

放って置くと

端からぽろぽろ毀れて行くよ


強い風の吹く日だった

臙脂のリボンが

ひらひらと風に舞っていた

何もない世界であなたを見つけた

その笑顔が全てだった

あなたの涙に

止まっていた世界がやっと動き出した

過去を悔いることで

現在の自分を知り

己の未熟さを悔いながら

あなたに変わらぬ未来をと誓った

ずっと共に行こうと

その小さな手を握りしめた


あなたは自分の信じる道を歩いて行けるだろうか

その瞳の曇ることの無いようにと願いながら

私はいつもあなたの傍にいるよ

いつかあなたが私から離れて行っても

ずっと見守って行くから

私は後方で思いっきり旗を振る

一人でも あなただけの応援団
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by _kyo_kyo | 2012-07-16 17:30 | | Comments(12)

帰ろう

家に帰ろう

いつもの道を歩きながら

時々立ち止まったり 躓いたりしながら

あの家に帰ろう

一人ぼっちで泣いたり

時には懐かしい人と手を繋いで笑ったりしながら

懐かしいあの家にいつの日か帰ろう

ただいまと言いながら 

きっとあの家に帰ろう
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by _kyo_kyo | 2012-07-14 18:35 | | Comments(2)

より深く学びたい

いつの間にか詰まらない考えしか出来ない人間に成り下がってしまっている。
日常という仕事や家事に追われ、金策に追われ、
頭は若いころの様な柔軟な発想が出来ない。

地に足の着いた生活と言えば聞こえは良いが、唯の俗物だ。
同じ様に生活苦に喘いでも若い時は向上心に燃えていた。
知識を貪欲に吸収することにもっとずっと意欲的だった。

何冊本を読むかではなく、どれだけ質の良い読書をしていたかが思い起こされる。
そこからどれだけの知識を学びとった事だろう。
今の自分は、娯楽としての読書しかしていない。

学ぶ為に読む、ということが出来ていない。
それを恥じる。
そして過去に学んだことをどんどん忘れて行く。
それが退化なのだろうことが哀しい。

もう少し読書にも貪欲になりたい。
読み散らかすのでは無く、もっと学び取る読書がしたい。
どれだけ生活に追われていても、自分の心掛け次第で世界は変わる。
などと、当たり前の事を今更のように感じるこの頃。
唯、思考する頭の出来の良くないのだけが悩みの種だ。

と、熱っぽい頭で考えながら、もう一眠りしよう。
咳が止まらないし、この感じは夏風邪かもなあ。
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by _kyo_kyo | 2012-07-10 04:36 | 雑記 | Comments(4)

進歩の歴史

大空を飛ぶカモメは

桟橋に羽を休める

そのひと時の休息


地上から眺める空は

何処までも高くそして広くて

羽を持たない私達は

大空を優雅に舞う

その姿に憧れを重ねる


人はいつも

自分に持てないものに憧れる

白い翼で大空を舞う夢を抱き

海を自在に泳ぐ魚に憧れ

手の届かない星たちへと思念を飛ばす


私達の夢は少しずつ叶えられているけれど

実際は何も変わってはいない

空を自由に飛べる筈もなく

海を何処までも泳げる筈もなく

星に手が届く訳もない


鳥の様に飛びたいと思っても

鳥になりたい訳ではない

魚になりたい訳でもない

地球以外の星に住みたい訳でもない


出来ないことに憧れるのは

けっして悪い事なんかじゃない

夢を叶えようとすることで

私達の明日は日々変わって来た

それはそれでとても素晴らしい


けれど何故だろう

私達の憧れは止まることを知らない

憧れにあこがれるというループをくり返している

その欲の深さに憎悪さえ感じながら

更にその先へ行こうとしている


鳥は飛べなければ死んでしまうのに

魚は泳げなければ死ぬだけなのに

星は何の思惑も無くそこに輝いているだけなのに


人だけが全てを手に入れようと足掻いている

全てを手に入れて尚

その先へと目指そうとしている

それを進歩と呼ぶらしい

それを技術と呼ぶらしい

その恩恵にどっぷりと浸かりながら

人の業の深さに背筋がぞくりとする
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by _kyo_kyo | 2012-07-01 15:37 | | Comments(6)