記憶の住人

これは夢

それとも現実

目覚ましの中で揺れる思い


ベルの音に覚醒する

鋭い感覚に刺される

と共に砂の様に崩れ去る

浮遊する感覚の世界


あと少し手を延ばせば

届きそうなもどかしい感触

けれど無意識の淵に沈み込む

静かな感情は

ただ沈黙の中へと消えて行く


この感情を追えば何が現れるというの

覚醒しつつある意識は

その感覚がもどかしくて

けれどとても眩しくて

少し目を背けてしまうの


もう少しあの場所に留まっていたなら

微睡の中で

私は何を掴んだのだろう

見開いた目は

現実を見つめる事に一生懸命で

振り返る勇気さえ持てなかった


今も闇の中で震えている

私の臆病があの場所で

忘れてきた記憶を抱えている

ずっとそのままでいる
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# by _kyo_kyo | 2015-05-24 00:51 | | Comments(0)

憧れちゃうよ

詩が書けなくなった
いや書かなくなったのか、
情報が世の中に満ち溢れている今、
何もかもが便利になって行く一方で
心はどんどん病んでいく

誰か助けてよ、
そこの便利屋さん、
ヘルプミー!
と叫んでみたいけれど、
世の中そんなに甘くないことは良くわかる

大人になりきれていない未熟な自分が恨まれる
絵に描いたようなパーフェクトライフを望んじゃいないが、
せめてもう少しましな人間になりたいと
駄目な自分に自己嫌悪

映画に描かれているような素敵な生活
やっぱり憧れちゃうよなあ
冬物と春物の衣類に埋もれた部屋で
またまた溜息

来たれ!!夢のパーフェクトライフ!
自分で何とかしなきゃと分かってても
愚痴ってどうなる訳でもないのに
こうして無為な時間を費やしてしまう

詩が書けなきゃ書いてみればいいんだよね
出来なくてもやろうとする気持ちって大事だよね
便利屋さんは来ないけれど
自分が便利屋さんになればいいんだよねえ

さて、気持ちを切り替えて
今日も参りますか
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# by _kyo_kyo | 2015-04-17 09:15 | 呟き | Comments(4)

ぐちぐちぐち

感情は感情のままに

流されて流れて何処へ消えて行く

行き場の無い思いも

はけ口の無い下らない愚痴も

人として在るための何かなら

たまには精一杯自慢して歩こう

自分の長所や(短所にはこの際目をつぶって)美徳や

自分を大好きだ、って思いっきり大声で叫ぼうよ

大好きで愛おしい自分を

自分でぎゅうっと抱きしめてあげよう

誰が見てくれなくても

私だけはあなたの事をちゃんと見ているんだからねって

優しく慰めてあげたいんだよ
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# by _kyo_kyo | 2015-04-08 00:39 | 呟き | Comments(0)

春のリボン

古い引き出しの奥にある

忘れられていた茶色のリボン

手のひらでするりとほどけ

春の風に舞う

あなたはここにずっといたんだ

古い擦り切れそうなリボンは

新しい旗の様にはためきながら

風になびき流されて

春の闇に消えて行く
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# by _kyo_kyo | 2015-04-03 13:12 | | Comments(0)

夢見るダイヤモンド 17

夕方隆史から今夜は早めに帰るから外食しようと電話があった。
美沙の怪我を労わっての事だ。
美沙は自分の擦り傷で血の滲んだ頬や顎を鏡で確認して、化粧は殆どしないまま出掛けることにした。
待ち合わせは駅の改札口。
隆史が着く時間を見計らって出掛けることにした。

ファンデーションの代わりに白粉を軽くはたいて、
薄いピンクのリップだけ塗って、さあ出掛けようと思った時、あのピアスが目に付いた。
小さな銀のピアスならば、この格好でも違和感がない。
さっと耳たぶに付けると、何となく気持ちが引き締まる。

二人が行ったのはイタリアンのレストラン、チーズの香ばしい香りが店一杯に漂っている。
「でもそのくらいで済んで良かったよ」美沙の話を聞きながら隆史がピザにかぶりつけば
「確かに、自転車も乗れるし、一応家事も出来るけど、本当は体中ギシギシ痛いんだからね」
そう言いながら美沙も負けじとペペロンチーノに舌づつみを打つ。
「だけど本当にあの子がなんともなさそうで良かった」美沙の言葉に、
「よくそんな体で行こうなんて気になったよ」とちょっと呆れ気味だ。
「まあいいじゃないの、これで私の気持ちもずっと楽になったし」
美沙の言葉に、まあそうだけどね、と隆史も相槌を打つ。

「そもそも何でこんなことになったんだか」
美沙の耳元を見ながら隆史がほざく。
「あなたが変な事を言うからじゃない。素直に話を聞いていてくれれば喧嘩もなかったし、
こんな怪我もしなかったのに」
美沙がふくれると「まあ、自業自得ってことだよね」と憎たらしい事を言う。

まあ今夜は言わせておいてあげよう。
事故の時は頼りになったし、今夜も気を使って外食に誘ってくれたんだし。
美沙は心の中でそう呟いた。
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# by _kyo_kyo | 2015-03-27 18:53 | 小説 | Comments(0)

脱出せよ

浄化する 自分を どうやって

感じ取る 世界を

無力な自分を思い知りながら

仰ぎ見る世界は何処までも

吸いこまれそうに青く澄んで

けれど実際は無色透明で

この目に映る全ての色は

信じた色とは全く異なり

それでも五感は

感じたままを信じろと伝達する

さあこのあやふやな世界から

一体どうやって脱出しようか
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# by _kyo_kyo | 2015-03-19 05:49 | | Comments(0)

変革

幹に向かって飛礫を打ち放て

切り取られた空は真四角な青で

縁のところが少し銀色に光っている

青をいっぱいに浴びた幹は

己の何たるかを知らず

四角の中に封じ込まれたまま

この世界に甘んじようとしている

その幹を思い切り打ち砕け

手のひらいっぱいの飛礫で

思いのたけをぶちまけろ

それで折れる幹ならば折れれば良い

それで枯れる定めならそれも仕方なかろう


幹はねじれへしゃげ打ち据えられ

枠の縁に倒れ掛かる

そこに微かに存在する銀色に触れた時

はじめて青の青たる所以を悟り

幹は新たな変貌を遂げ始めるのだ
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# by _kyo_kyo | 2015-03-17 03:32 | | Comments(0)

富士観測ー野中夫妻に寄せて

ささくれた木のカンヌキが

閉ざした世界を作り上げ

閉じ込められた凍てつく冷気の中で

ゆっくりと吐く息の凍る様を見る

涙は零れる前に凍りつき

絶やすことなく燃やし続けた命の火が

次から次へと訪れては消えていく

命は己だけのものではないと

沢山の呼び声が雪山にこだまする

死んだ者達の無念の声が

山小屋の回りで怒号する

温もりの失せた体を沢山の手が包み込み

こちらへ来るなと叱咤する

小屋は厚い氷に被われ

ささくれたカンヌキに守られ

氷に閉ざされた世界で

夢と現の交錯する世界に生きている
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# by _kyo_kyo | 2015-03-14 23:32 | | Comments(0)

マイロード

生きて行くってのはそんなに哀しくなんかない

自分で思ってるほどそんなに悪いもんでもない

もう行き止まり、って思った時でも

何処かに答えはきっとあって

ただそれを自分が見つけられないだけ

だからどんな時でも

自分を放り出しちゃ駄目なんだ

詰まんないことにくよくよしたり

心が潰れそうに悲しい事に襲われたり

人は忘れる事を恐れるけれど

でも、本当は忘れる事ってとても大切な事

そうしないと心がパンクして自分が駄目になってしまう

そうならない為にも

辛い事は忘れても良いんだ

そして時々心の引き出しを開けて思い出してあげよう

分からなくなっていた自分を取り戻すために

辛いのは自分だけじゃないと知ろう

そして他人の不幸に同情する暇があったら

もっと自分の幸せに貪欲になろう

皆が自分を愛してあげたら

きっともっと良い世界が開けてくる

だから、生きて行くのはそんなに大変なことじゃない

どんなにしんどくてもきっと道はある

進もう自分だけのマイロードを
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# by _kyo_kyo | 2015-03-09 02:26 | | Comments(0)

春を待つ心

心の色は緑

香しい若葉の波

風に乗って運ばれる木の葉の様に

くるくると踊りながら歌う緑

季節の色は七色

四季折々に姿を変える自然の色は

寧ろ変化自在に色を変えるキャンバス

けれど心の色はやはり緑

春を待ち続け

命の誕生を待ちわびた

この心は瑞々しい緑に憧れ

そして今も輝いている
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# by _kyo_kyo | 2015-03-09 02:05 | | Comments(0)