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言葉は沈黙のうちに

言葉は沈黙のうちに
幾重もの層をつくり
内へ内へと向かって墜ちていく

重なり合い、攻めぎ合い、またある時は譲り合い、
そうした時々の形のままに
落下しながら再構築されて行く

美しい記憶の残骸が
揺らぎ立つ陽炎のように、懐かしい記憶の断片を呼び醒ましながら
もう戻らない時計の針の音を覚えている

やがては時の歪みの中に埋もれ行く過去の残骸
幾重にも積み重なり
風化して行く砂漠の薔薇にも似て
薄い刃の如く硬く光り、
けれど儚く砕け散る定め

その中に佇んだまま
前を向こうか後ろへ引き返そうかと迷い続けるのも
やはり愚かな人に生まれた者の、
定めにしか過ぎないのだと知る
by _kyo_kyo | 2006-06-06 20:16 | | Comments(0)
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