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夏の一日

深い緑の中で

蝉の声に焼かれながら

私の夏が駆け足で通り過ぎようとしている

流れる汗を拭う術を知らぬまま

渇いた喉に流し込む水は

日差しにさらされ生ぬるいままで

それさえも有難くて

一気に喉に流し込んで行く


遠く見えるのは見知らぬ街

雑踏の中で生きる人々の住む世界

他人を自分より軽んじてはいませんか

自分を他人より上だとは思っていませんか


私の中の弦が切れてしまった

張り直せる人はいませんか

ゆがんだ月を一緒に齧る人はいませんか

それとも元の澄んだ月に戻せる人はいませんか


ポケットの小石が

歩く度にころころと鳴るよ

その音の聞こえる人はいませんか


眩しい日差しに焼かれた小石が

ポケットの中で熱くぶつかり合いながら

夏の終わりの来ることを拒もうとするかの様に

私の夏が駆け足で過ぎて行くことを教えてくれる
by _kyo_kyo | 2007-08-21 00:20 | | Comments(0)
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