大学の卒論の思い出

一人の作家の作品を探って行くと、更に他の人間に繋がり、
それはまた違う作家への興味を呼び起こします。

私の場合は卒論のリルケでしたが、その為の資料の読み込みの段階で、
そこからルーザロメ、ニーチェ、更にはセザンヌからロダン、
そして弟子のカーミラにまで広がって行きました。

更にはロダンから高村光太郎へと行きそうでしたが、
フロイトやカーミラあたりにまで彷徨い出したあたりで、
これは流石に卒業がやばいぞと、
舵をぐぐっとリルケ近辺へと引き戻しました。

これらを卒論にまとめるのは容易では無かったと記憶しています。
構想ノートの贅肉をばっさりと切り落す時の辛かったこと。
全体が三分の一以下になってしまい、
リルケ世界のどのあたりに論点を絞るかでかなり悩みました^^;

教授に、この続きが読んでみたいから、
辞めずにこのまま研究を続けるようにと言われたことが、
昨日の事の様に思い出されて懐かしい思いに駈られます。

あれから長い歳月が過ぎて行き、
今でももしかしたらあの世界に留まったままなのでは、
と何故か一瞬錯覚する時がありますが、
もうあれだけの膨大な量の論文を読み込む気力も力もありません。
それがちょっと心残り、と言えるかも知れません。

それでもその時探って行った数々の人達の織り成すドラマは、
彼らの作品以上に、心の中に忘れられない強烈な記憶を刻んでいます。

人間ってなんて興味深くて面白い生き物なんだろう、素直な気持でそう思えます。
自分とは決して相容れないであろう人格でさえ、
その人の生き様を見る時、
理解の範疇を越えた感動を覚えてしまうのです。


追伸:今日は高校生の娘の卒業式でした。
    若いって良いなあ~~♪
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by _kyo_kyo | 2008-02-29 18:22 | 自己紹介 | Comments(4)
Commented by greenmoon9 at 2008-03-01 01:24
こんな専門的な勉強をした方から読んで頂いてたかと思うと、
かなり恥かしい気持ちになってきます。(笑)
それにしてもスゴイですね。
知らない人達ばかりです。
それに・・・詩って殆んど読んだ事がないので・・・

一人の人を追ってくと違う人に出会えるのは分かります!
好きな歌手が影響されたミュージシャンとか・・・

娘さんへ kyoさんへ
卒業、おめでとうございます♪

Commented by _kyo_kyo at 2008-03-02 10:41
ぐりーんむーんさん、ありがとうございます。
卒業式の後では部活の仲間とカラオケに行って、
すごく楽しかったようです。
来年の後輩の卒業式にはお祝いに行くんだそうな。
そういう仲間がいるって良いですね^^

それから、専門的な勉強と思われちゃいましたが、
実態は全然です^^;

ざっと説明させて頂くと、詩人リルケの恋人兼パトロンがザロメです。
彼女は恋愛にはかなり開放的な感覚の持ち主で、
やはり彼女に惚れていたのが思想家のニーチェ等々。

後に彼女は精神分析学者のフロイトの弟子となり病院を手伝いますが、

彼女独自の理念で、心を癒す為には体は切り離せないと、
患者と体の関係を重ねて破門されます。

リルケと文通している著名人は多く、セザンヌは言わずと知れた画家ですが、
交友のあった彫刻家のロダンは弟子のカーミラ(美人です)と不倫関係に落ち、そのせいで彼女は精神に破綻をきたしてしまいましたTT

人間って、なんて業深い生き物なんでしょう。
だけど愛すべき生き物なんでしょうね。
Commented by nanapping at 2008-03-03 03:34
大学の卒論!!
恐ろしい記憶が・・・。w

それにしてもめでたいね♪
あとゎお嫁に出すだけ?(違w
Commented by _kyo_kyo at 2008-03-03 23:00
ななちゃん~~^^

卒論、恐ろしい記憶でしょw
娘は今のところ男性に興味ないからなあ~~

オタクへの道をまっしぐら・・・?
アニソン好きな男性募集中(嘘だよん~娘に殺されるよぉ~~笑

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