鳥牛蒡を作りながら、名古屋コーチンってすごく美味しいと思う。
これがブロイラーの鳥なんかだと、
へなへなっとして肉汁も全然美味くなくがっかりな味になってしまう。
とは言え名古屋コーチンは地元でもまだまだ高いから、たまに手に入った時の贅沢。
けれど、一緒に煮る蒟蒻がいけない。
私の出身は栃木だから蒟蒻芋の生産地で凄く美味しい。
福島・茨城あたりも美味しいし、山形も美味しい。
他は知らないけど、関東以北は美味しいのかしらん。
あ、でも京都や奈良も美味しそうだなあ。
兎に角、愛知に来たとき蒟蒻の味の無さ、歯ごたえの無さ、
これは何?!ってくらいがっかりを通り越してびっくりした。
子供の頃から大好物だった蒟蒻が好きじゃなくなってしまう位美味しくない。
本当に美味しい蒟蒻を食べたことの無い人は、蒟蒻ってこういうものと思っているようだ。
実家に戻った時には、必ずと言って良いほど蒟蒻を買い求める。
一つは家族用に、もう一つは近所の友人へのお土産に。
母の実家の隣が蒟蒻屋さんで、そこの蒟蒻はとっても美味しい。
種類も豊富で、普通の蒟蒻から玉蒟蒻、緑や赤蒟蒻。
赤は辛くはないけれど唐辛子が入っているみたい。
それと、刺身蒟蒻もさっぱりしていてとっても美味。
なかなかその店まで行けなくなって困っていたのだが、
思い切って駅のお土産売り場で買い求めた蒟蒻も、
ごろんと大きいのが入ってるだけで見栄えは悪かったが味は絶品で嬉しかった。
最初友人に上げる時は少し躊躇した。
結構量があるし、料理しなきゃならないから誰にでもって訳にもいかないし。
友人は家族が多いので大丈夫かなと思ったのだけれど、
それでも蒟蒻を好きじゃ無いって人もいるからおそるおそる、どう?って感じで渡す。
でもって次回会った時に「凄く美味しかった!びっくりした!」って声を聞くと、
むふふ、やったね、って思う。
「次回も行く事があったら是非、子供がまた食べたいって言ってる」
と頼まれると、蒟蒻党(政党みたい)の一員の私としては大満足。
その蒟蒻も使い切り、スーパーの板蒟蒻で料理する度要らぬお世話ながら思う。
栃木の友人達、蒟蒻を食べるときは心して食えよ、
君達の食べてる蒟蒻は、絶品なんだからね~~と。