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2004年 09月 24日 ( 1 )

夜の道を

夜の道をずっと歩いていた

雷鳴が何度も夜空に響く

少し遅れて怖いくらいに綺麗な稲光

どちらが先でどちらが後か分からない

雨じゃないのに

雨なんか降っていないのに

稲光と雷鳴の中を交互に歩いた


塀の上には黒ぶちの猫

「ねこ、ねこ、ねこ、何を見てる」

身じろぎもせずじっと座ったまま

光る眼を細めながらこちらを見返す


雷鳴が聞こえなくなる頃

気付けばベッドの上

『湘南綺譚』の「アラバスタの姫」

読みもせずに投げ出したま眠っていた

何度も開いた折り目のままに
by _kyo_kyo | 2004-09-24 01:15 | | Comments(0)