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2004年 10月 31日 ( 2 )

雨音が耳を打ち

雨音の耳を打つリズムに包まれて

気だるい眠気が少しずつ覚めてゆく


誰もいない夜の静かな空間に

絶え間なく滴り落ちる天上からの滴

強く弱く、絶えることなく打ち続け

ただ私を包み込む


例え私が鋭利なナイフだとしても

刃先の血は滴る雨に打たれ

きれいに洗い流されるだろう

そうして誰も私を傷つけることは出来ず

責めることすら出来ない

そうして私はもう二度とうずくまる必要もない


雨音以外物音のしない、真っ暗な夜に包まれ

天空いっぱいの雨音に全身を打たれ続けながら

孤独でもけっして孤独ではない夜の中にいる
by _kyo_kyo | 2004-10-31 15:38 | | Comments(0)

静かな夜

穏やかな夜

雨音に打たれながら

心がすうっと落ち着いていく


雨音は心に沁み

屋根を打ち、軒を伝い、溝へ滴り

交わすことのない会話が

どこからともなく、くぐもって耳を打つ


そのまま闇の中に佇む木々を濡らし

葉の間で休む小鳥の翼を濡らし

蟻の巣へも流れ落ちる


ひとしきり寒さが募り

心が冴え冴えと冷え切っていくと

その凍えた隙間を

雨音はいつまでも追いかけて来る
by _kyo_kyo | 2004-10-31 15:33 | | Comments(0)