2006年 08月 28日 ( 1 )

一夜に寄せて

目に映るものだけが全てではない

喧騒に溢れかえる日中、感覚はより愚鈍になっている

静けさに包まれた夜更け、
切り立つ様な寂しさと共に知らぬ間にそれは訪れる

自然と研ぎ澄まされた感覚の中へ、いともたやすくするりと入り込み、

無言のまま膝を抱えて微笑んでいる

居心地の悪い布団から起き上がって、飲み慣れない赤ワインなど台所から取り出して来る

赤ワインは血の味がする…
キリストの血なのだから当たり前か…

ぼんやりした頭の自分とは裏腹に、
冴えざえとした眼で私を観察しているそいつがいる

突然、右の目から水滴が溢れてぽとりと落ちる

夜はまだまだ長い
好きな小説でもめくりながら涙の訳など聞かせてもらおうか

それとももっと違う事でも語り合おうか
慣れないものなど飲むものじゃないなあ…

夜はけっして今宵一夜限りではないのだから
[PR]
by _kyo_kyo | 2006-08-28 02:01 | 雑記 | Comments(4)