人気ブログランキング |

カテゴリ:詩( 552 )

春の桜の

時は春 花は桜

この時を待ち焦がれた人々から

やんややんやの喝采を浴びる

その花びらのなんと柔らかく淡いことよ

突風に煽られて一斉に舞う花びらの

辺り一面はらはらと毀れる美しさ

けれど桜は愛でられる為に咲く訳では無い

美しさを競う為に咲く訳でも無い

ましてや散りゆく姿を見せる為に花開く訳でも無い

誰の為に咲く訳でも無いのだ

その無心が心憎い

そして何処までも美しいと思わせるのだ


















by _kyo_kyo | 2019-04-15 05:04 | | Comments(0)

切なさの数は限り無くて

掛けた筈の鍵が何処にも見つからず

思い出の欠片を必死で掻き集めている

その行為に何か意味があるのだろうか

沢山の死が脱ぎかけた衣服の様に纏わりついて剥がれない

その感覚に慣れることは絶対無いけれど

さりとて一方的に拒む訳でも無い


それは余りにも受け入れがたいことではあるけれど

その足跡を辿る旅を続けているうちに

自分の終着駅を巡る旅となっている様な気にもなって行く

ああ、魂を巡る世界の何と無情で切ないことよ

そうした時の中に佇む私達はふと知るのだ

可能性の本当の意味を

生きるということの真実を








by _kyo_kyo | 2019-04-07 02:05 | | Comments(0)

分け前

等分の分け前が与えられると思い

同じ対価を求める事を当然と思う

大には小ではなく

当然、大には大で小には小だと錯覚する

錯覚は努力と評価されるのだろうか

それとも才能と受け止められるのだろうか


by _kyo_kyo | 2019-03-31 18:36 | | Comments(0)

抗う

言葉は毎日育ち続けて

希望の実を実らせようと

絶えず成長し続ける


世界はどんどん大きくなって

一くくりされまいと

足掻きもがきつづける生き物のよう


足元には空が

大地の代わりに私達を支え続けようと

絶えず踏ん張っている


私はどうだ

しっかりやれているか

後悔しないと言い切れるか

人生という枷に捕らわれてはいないか

再度己に問いかけてみる












by _kyo_kyo | 2019-03-19 00:23 | | Comments(0)

飛び出した世界は

「何もいらない、欲しいものなんかない」

飛び出した世界は

全てが思いのままにならず

いっそこんなちっぽけな存在なんかなくなっちまえと

己ごと何もかも捨ててしまえと叫んでいた


夢なんて持っちゃいけなかったね

何かが囁く

偽りの階段を上りつめた

その先に広がる景色は

本当にこんな世界で良かったのかと囁く


実際はこれっぽっちしか登れてはいなかったけれど

随分高く登ったつもりだった

それを思い描いていた世界と違うと嘆くのは

お門違いってものだろう


もっと足を高く上げたら良い

真っ直ぐずっと遠くまで見つめたら良い

時には足を踏み外して

肋骨の二、三本もを折るか知れない

優しい風景ばかりを見慣れた目には

毒々しい世界に目を覆いたくるかも知れない

それでも尚 歯を食いしばって歩き続けられるか

目を背けずに見つめ続けることが出来るだろうか


問い掛けはいつも子犬のように後からついてくる

いや、寧ろ忠実な老犬の様に

ただ黙って影のようについてくるのだ
by _kyo_kyo | 2017-10-02 20:25 | | Comments(0)

オリーブの実

大粒のオリーブの果実が実るその樹には

心地の良い木陰があり

常葉樹の葉は細くまるで小さな無数の剣の様でもあり

あの葉先に当たるとチクチクと何とも言えない感じになる

葉を刈り取ってごみ袋いっぱいにしてもまだ入らぬ程の茂りようだが

実はほんの一握り

手のひらに納まりきれる量

こういうのを何ていうのでしょうね

私は大量のムダを育てながら

僅かの実を育てることに躍起になっている

それとも

それは意味のあることなのでしょうか

僅かな幸せの為に

大量のムダと向き合う人生
by _kyo_kyo | 2016-10-28 23:48 | | Comments(6)

ありたい自分

自然体でいたい

気取らず誰にも媚びることなく

あるがままの己を信じていたい

傍から見たら大した人間ではないだろう

話しても何の面白みも無く

取るに足らない人でしかないだろう

それでも良いと

誰にも振り返って貰えなくとも

感謝の言葉に値しない人間であっても

恥じることなくただ生きていたいと思う

誰かを恨むことなく

誰にも恥じることなく

何度も失敗を重ねながらも愚痴は自分の内に収め

ただ毎日を笑って過ごす

そんな単純な人間であり続けたい

そんな単純なことが

実は一番難しい事なのかも知れないのだけれど

そんな、ありたい自分を渇望する
by _kyo_kyo | 2016-08-29 18:46 | | Comments(2)

人と動物の命を比べる事は

人間と動物の命を比べる事は愚の極みであると

あなたはそれを当たり前のように言い、そう考える

それも一理あるだろう

でも、人の命が何よりも尊いなんて

自分が人間だから何だって言うのだろう


私は色んなモノに変化したい

人間万歳?!

それはそれでとても奢った感覚ではないかしら

それとも私の読みが浅いのだろうか・・・

などとも考えてしまう

私がヒトに生まれたのは単なる偶然でしかない

だから今この時を謳歌しようと思う

けれど自分と係りのある命まで

ヒトでないというだけで貶めてはならない


命あるもの全てを平等になどと言うつもりもない

その時点で私も間違った判断をしているのかも知れない

けれど、命の判断は個々に委ねられている

それを傲慢に受け取るか

過剰に受け取るか

その匙加減が一番難しいのだ

私は半世紀以上経っても

まだその匙加減が分からないまま

地球という世界に生息している

取るに足らぬ生き物なのだ
by _kyo_kyo | 2016-08-09 20:43 | | Comments(0)

帰り道

熱い日差しの中を

汗を拭いながらただぼんやりと歩いていると

アスファルトはきらきらと

時折宝石を隠し持つように光る

その反射が嬉しくて

斜めから眺めたり

角度を変えながら歩いてみる

熱いなあと 呟きながら

尚もわくわくが消えていない

こんな風に歩く仕事帰りの歩道

むしろ車道?

新しいわくわくに出会う

見慣れた薔薇の咲く家の軒下に

今度は優しい花びらをつけたサボテン

花があんまり可憐過ぎて

その下のサボテンとのギャップに二度見してしまう

こんなこともある午後の歩道

新しい発見で満ち溢れているいつもの帰り道
by _kyo_kyo | 2016-05-20 00:32 | | Comments(2)

グッバイ&ハロー

ここへいらっしゃい

大したおもてなしも出来ないけれど

それでもきっといらっしゃい

大切なものを儚む気持ちがあるのなら

握りしめた手の中で

大切なモノの壊れる音を

聞いたことのある者ならば

この気持ちはきっと共有できる

性別も年齢も越えて私達は一つの生命体

そんな同志に巡り会えることを

怯えながら それでも尚期待してしまう

だからここへいらっしゃい

きっとまた巡り会える筈

未知との出会いの素晴らしさが

波の様に押し寄せては期待に胸が震える
by _kyo_kyo | 2016-04-14 01:10 | | Comments(0)