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騙し絵の中

螺旋階段を逆さまに降りて行く

全てが変わったようで実は何も変わらない

変わったのは見掛けだけだった


騙し絵の世界

早くこの世界から抜け出さなくちゃ

それが望みだった筈なのに

知らないうちに自分で自分をを騙していた


敷石が白く暗闇で光る

ほの白く光る石は頼りなく、蝋燭の様に私を別世界へと誘う

あの時のままに、私はまた後戻りを始めている

いつも何かが足りない

それが私の罪


言葉が枯葉のように舞う中を

なす術も無く蹲るように耳を塞ぎ目を閉じ

このまま降り注ぐ枯葉に埋もれてしまおうか

そうして決して有り得ない言葉を

無意識に捜している


描かれた扉は硬く閉ざされたまま

ノブを回すその手を待っている

騙し絵の中に出口は何処にも無い

そのことにすら気が付かないままで
by _kyo_kyo | 2005-06-25 05:48 | | Comments(2)

夏の破片

落として割った硝子の破片

触れた指先に血が滲む

薄い破片は思いも掛けない凶器を隠し持つから

迂闊に触れては怪我をする


素足にサンダルをつっかけて

浜辺を歩いた暑い夏の日

寄せては返す波を追いかけていた

海の色の滲む桜貝や巻貝やカラス貝が

波に洗われて変容を続けた小石や硝子の欠片が

濡れた手の中で海の色に染まっていた


潮でべたつくポケットに

そっと海の贈り物をしまい込んだ

ポケットの中で揺れていた夏の思い出

白い波と無心に戯れていたあの頃

洋服から際限無くはらはらと落ちる砂

眠た気な子供を乗せたまま

潮の匂いに送られ

海辺を後にする列車の

(何処までも続く)気だるい振動


どんな思い出もいつかは色褪せるだろう

それでも時折海の贈り物を眺めては

遠い夏の日を懐かしむのだろう

指を傷つける硝子の破片も

やがては波に洗われて

穏やかなフォルムに姿を変える

その優しい変容に心が揺さぶられる


海で拾った硝子のように丸みを帯び

いつの日か誰かの掌にすっぽりと包まれるかも知れない

割れた硝子の破片には

もう新しい夏の思い出が育まれている




2012.平成24年度 伊東静雄賞 応募作品
by _kyo_kyo | 2005-06-22 11:42 | | Comments(0)

初夏

砂浜に打ち寄せる波の白い飛沫

つま先で書いた文字は

いつも書くそばから消されて跡形も残らない

誰かの作った砂のお城が、ぽつんと取り残されて

ただ崩れていくのを待つばかり


海は何処までもはろばろと広がり

空と一つになろうとするかのように

眩しい青と冷たい蒼が重なりあっている

夏はもうすぐ・・・
by _kyo_kyo | 2005-06-22 11:35 | | Comments(0)

交差するライン

緩やかに投げかける放物線が

時の中でゆがんで崩れた

取り戻せない昨日と新しい明日

そして狭間にある今日


誰かの手がそのラインを受け止めている

崩れたラインを取り戻そうと

柔らかな腕が、しなやかな思念が

そうして引き上げられて浮上するライン

ああ、白々と夜が明け

薄い月を乗せたまま日が昇る


ゆがんだラインは決して元には戻らないけれど

新しい放物線が世界に向って穏やかに放射されていく

透き通るように薄く白い月が

朝と夜のささやかに交差する所まで

ゆっくりと私を誘っている
by _kyo_kyo | 2005-06-17 13:46 | | Comments(0)

捩れた時間

時計の秒針が窒息しそうな時を刻んでいる

時の縦糸と横糸が捩れながら複雑に交差する

この時間軸をどうにも出来ないの


重厚な空間の狭間で

もがいてもどうにもならない壁に押し潰され

溺れそうな自分が反射した瞳に映し出される


とうに時の刻むのを止めた時計が

捩れの戻る世界のないことをひっそりと伝えている

何処までも水面下に沈んで行く

深い深い闇の世界


叫んでも、この声は何処にも届かない

どれだけ呼んでも何も返ってはこない

深い静寂に包まれたまま

たゆたい、惑い、何処までも沈んで行く

この捩れた時間軸
by _kyo_kyo | 2005-06-16 00:17 | | Comments(0)

うたえないうた

静かに流れる河は

ゆったりと過ぎていく時のよう

この身をその流れに委ねたら

何処まで流れて行くのだろう

水面を滑るように泳ぐ水鳥を見る

水辺は美しく

水鳥は穏やかに過ぎ行くけれど

その心は誰にも分からない


うたえない うたがある

うたいたい うたがある

自分ではまだ到底力及ばず

託せる誰かを探している

ひっそりと息を潜め

じっと時の熟するのを待っている

命の尽きるまで待とうと

待つことには慣れている

だから何も焦ることは無い

そう己に言い聞かせ

たゆとう時にそっくりこの身を預けよう


水の冷たさが肌に染み

辺りに人影も消え失せた頃

心はただうたっている

まだ知らぬうたをひっそりと

誰にも聞こえぬ声でうたっている
by _kyo_kyo | 2005-06-14 03:03 | | Comments(2)

明けのまどろみ

今日の風が、何故こんなに海の匂いを含んでいるのか

優しく空が明けて行く、その穏やかな光・・・

まどろみの中でつぶやく猫の寝言

どんな夢を見ているのか、その寝顔は穏やかで

私の憂いまで君の夢の中で食べられてしまったかのよう・・・


一瞬の後に、また私はカオスの世界に立つのかもしれない

それでも今はまだ、穏やかな寝顔を見つめていたい。

密かな寝息に、柔らかな体

頬摺り寄せれば、体ちぢめて喉を鳴らす、ベルベットな生きもの。

優しい夢の記憶を旅する君は

もっとしなやかで柔らかな足を持つ。


鋭い爪が、ちくりと私の手を無意識に掻く・・・

鋭い痛みが走り

左手の甲に針で刺したような赤い点がぽつ、ぽつと浮き出る。

肉体の痛みは、こんなに僅かでも、魂をすうっと地上に引き戻す。

心の傷と肉体の傷・・・比べることは出来ないのだろう・・・

静かに体を君から引き離し

光に包まれて眠る君の夢を思う。


窓から流れ込む朝の空気が、そうっと洗い立ての髪を梳かし

まだ半分、夜の闇の空気を含んだまま

静かにたゆたう、暗い海の匂いを運んでいる
by _kyo_kyo | 2005-06-12 05:41 | | Comments(2)

メモ・・・人というものについての備考

人とは、傲慢と謙虚さの塊であり、
己の存在を認めてもらうことに生きがいを感じ、
初めて向上心と素直に向き合うことが出来る。

否定された存在であり続けると、
水の枯れた草花のように育つことが出来ない。
大切なのは、褒めて育てることである。

*最近、仕事が忙しいのと体調不振で長文を書けない。
ほんのメモ書きの羅列、意味の無い言葉。
気にせず読み飛ばしてやってください(恥
by _kyo_kyo | 2005-06-09 21:12 | 呟き | Comments(0)

詩?

気分が悪いと、詩もダークな方へ向かうかなぁ・・・
書きたい詩があったのに、イメージは急速に霧散してゆく。

それだけのものだから?
いや・・・ずうっと心の深部で引っかかったまま未消化のままの題材は、
私には重く、切なく、深いテーマを投げかける。

自分を出さないままで、極力己の感情を抑えたまま昇華させる力のない未熟な自分が、
とても歯がゆくもある・・・能力もしくは才能の限界って奴w

それでも書くことの好きな自分は、
意味も無く「書かないでいる状態」では酸欠になってしまう。
自己鍛錬がなってないよなあ・・・

マジ、愚痴&嘆きです~~~TT
by _kyo_kyo | 2005-06-09 21:07 | 呟き | Comments(8)

涙ちょちょぎれる廃屋~~「裏メニューの甘い罠」よりw

裏メニューの甘い罠

読んでる途中で、もはや気分が・・・(汗

もぐさん、暫く私がburogu引きこもりしてる間に(謎)
ネタの為に体張ってたのねw

小倉コーヒーは飲んだことあるけど、
(頼んで飲んだ私に、後で店主が感想を聞きにきたぞ^^;)
この凄さは・・・絶句ものだわ^^;;
事後承諾ながら、TBさせてくださいませw

悪寒が走る物凄さで、
名古屋の人気が下落すること間違いなし!
お笑いネタ・・・でいいんだろうか・・・^^;
ちょっと(?)悩むところかもw
by _kyo_kyo | 2005-06-01 00:28 | お笑いネタ | Comments(10)