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砂粒の記憶

どこまでも歩いて行く果てない世界

いつか辿り着けると信じていた見知らぬ世界

どれだけ歩き続けて来たのか

とうに忘れてしまったけれど

足元の砂の一粒一粒が 

重なり合い崩れながら音を立てる


それはどこか儚くて哀しい響き

心が音をたてるなら

こんな儚い響きだろうか

ただ前に進むばかりの毎日の中で

置き去りにしてきた幾つもの大切なものが

遥か彼方からじっとこちらを見ている


多分私もこんな風に

誰かの記憶の片隅に埋もれたまま

遠い目をしているのだろう

古い記憶の蘇るその一瞬に

儚いもの達が鮮やかに蘇り

その瞬間にはきっと私も

誰かの中で間違いなく生きるのだ


きっと辿り着けると信じていた世界も

いつかは終焉を迎えるだろう

前に進む足もやがては朽ち果て

もう何処へも行けなくなることだろう

それでも足元で崩れながら音を立てる

砂の一粒一粒の様に心はずっと軋み続け

私は最後に残された砂の一粒に

儚い希望を託し続けることだろう
by _kyo_kyo | 2012-02-11 05:11 | | Comments(4)

雨が降る

雨が降る

ただ淡々と雨が降る

屋根を持たない小鳥たちが

降り止まない雨に 翼の先まで凍らせながら

春の訪れを夢見ながら

永久に覚めることのない眠りにつくのだろう

私はその凍えた骸に掛けてやるべき言葉を知らない

青葉茂る中 木の実をついばみながら

元気いっぱい咽を震わせていた

その骸に掛けてやる言葉をひとつとして持たない

雨は変わりなく

淡々と降り続いている

動かなくなった小さな骸の上にも

ずっと降り続いている
by _kyo_kyo | 2012-02-07 03:19 | | Comments(4)